ぼっち系三児の母のよもやま

なぎねこ

令和六年春、何故か急に思い立ち

 自分にとって、読むための物を書いて誰かの目にさらされるところへ置くのは、プライベートでも仕事でも十年は前のことだった。

 あの時の書きたいの底には、3・11が、あったのは違いないけれど、今回はどうしてそうなのか、今のところ判然としていない。たぶん、細かい理由の積み重ねで、これといった確固たる芯がないからだろう。

 とはいえ、きっかけの一つふたつ、いや四つ目くらいまでなら思い浮かべることはできる。

 金曜ロードショーでたまたま目にした、名探偵コナンの映画。これは間違いない。金欠にも関わらず既刊を全て大人買いするくらいに、破壊力があった。

 もうひとつが月並みではあるが、仕事だ。受け持つ業務内容がかわり、五月以降の仕事が、空き気味になると予測できていたのも大きかった。

 残り二つは、やはり月並みだが子育てが一段落したことだ。わが家の第三子が、小学校へ上がり、気持ちの上で、ぐっと余裕ができた。最後のひとつは、金のことだが恥をさらすことになるので、何も述べないでおこう。

 そんなわけで、意気揚々割とハイテンションで、書き始めた私だったが、書いているうちに、承認欲求と多幸感の虜になった。自分の気になる展開を自分で追っているのが、楽しくて、楽しくて。

 学生時代や第一子が保育園に通う頃までのかつての自分にはそんなものはなかったはずだが、不思議なものである。

 たぶん、覚えていないか、なにかなんだろうけれど。

 世間の皆様に比べて、人間関係がかなり希薄という自分の性分は、子供の頃からだったので、それが今更影を落としているとも思えないし。


 とまあ、とにかく楽しい楽しいで、ただひたすら書いていたら、夏前から夏明けまでにだいたい薄い本一冊分になった。

 楽しすぎて、家事と寝食をだいぶないがしろにしたので、それはそれで旦那に負荷をかけているので問題だが、これから頑張ればいい。あやつだって、ここ二年くらい、電験二種の資格だなんだとわりと自由にやっているんだ。

 少しばかり、意趣返しして溜飲をさげてもバチはあたらないだろう。

 どのみち、家事なんてキリが始めからないようなものなんだから。我が家は、子三人、犬猫十一匹なので少し、量がよそより多いけど。

 だから、さぼった代償は、なかなかのものがあるのだけど。


 ……オチをつけるのが難しいので、今日はこのあたりで。

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