夢の話はしてはいけない?
構成作家の藤井青銅さん曰く、ラジオでは夢の話をしてはいけないらしいです。
会話や一人語りを提供するラジオにおいて、夢という究極の作り話ではリスナーを置いてきぼりにしてしまうそうで。
クイズ番組などは企画そのものがメインですが、ラジオはパーソナリティ個人にファンが付きます。
オールナイトニッポンでは約90分、パーソナリティの語りを聞き続けることになるわけですから、その人にファンが付くというのは納得いきますね。
ファンはパーソナリティの一週間を、感じ取った不思議を、感情を、知りたくて周波数を合わせるわけで。
決して出来の良い落語を聞きにきたわけではないと。
ついでに言えば、その夢の話が本当にあったかという保証がない。そこはリスナーに誠実に行くべきだという話でもあります。
では普通のフリートークもそうなのでは? という感じですが、語ると長くなりそうなので、またいつか。
とにかく、そういうことです。
さて、本題はここから。今までは前置きです。
――夢の話をしたいと思います。
「おい桃波、さっきまでと話が違うじゃないか」
そう思った方もいると思います。そんな声が聞こえてくる気がします。しかし、当たり前のことではありますが私は小説書き。
作り話をする人ですし、ラジオパーソナリティではありません。気にせず普通に夢の話をします。もちろん、本当に見たことを語りますよ。
私は一軒家に住んでおりまして、確か6畳半だったかな? の部屋を居城としています。
ベッドと机、部屋の三辺を本棚にした我が住処。決して広いとは言えませんが快適です。
しかし、夢での私は何とタワーマンション住み!
それを疑うことなく、帰路へとついているところ辺りから夢の記憶があります。
ちょっと話は逸れますが、私の場合、夢っていくらバカみたいな設定でもメタ視点を入れることができません。
これは夢だ、と気付いた瞬間、もう目覚めてしまいますね。
そうでない人もいるらしいですが、いまいち感覚が分からない。
話を戻します。
それで私はタワマンに入り、豪勢でゴージャスな、淡い暖色のLEDに照らされたロビーからエレベーターに乗り、部屋に向かいます。
扉を開ければ、実際の自室と同じくらいかそれ以上の広さの玄関。そこにも違和感を抱かず、さも当たり前に靴を脱ぎました。
そこでなぜか尿意もなかったのになぜかトイレに入り(もちろん広い)、そこで目が覚めてしまいました。
……めっちゃ、部屋の中を見てみたかったです。
それでは、未来の立派な自室を想像しつつ、
わたぱち。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます