.

「……まぁまぁ♪


じゃあ次は大いに浮上してくれよ♪」





─────…ポンポン。





「……うん……。」





まだ恥ずかしいのか彩は視線を合わせてはくれない。



俺はまたそれがツボでくすくすと笑ってしまう。





…───ずっと。



ずっとこんな風に時間が続けばいいのにな…。




外は灼熱のように暑いのに、気持ちはこんなにも穏やかで。





そうしてるうちに、ある一つの疑問が浮かんだ。







「───…あれ?


そういや、彩は高校卒業したらどないすんの?」





──…そう。



彩の進路について、だった。



今高3だし一体この先どうするんだろう、と。

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