第3話
あらすじ
杏奈は30歳の誕生日、後輩ひまりから紹介された女性用風俗「ラズベリー」を利用し、セラピスト「フウマ」とワンナイトを迎える。お金と引き換えに、過去のトラウマごと愛されたことに満たされて次回の予約を入れるも、翌日、経営コンサルタントとして会社にやってきた風馬と再会。慌てて予約キャンセルした杏奈を待ち伏せした風馬は、事情を知りつつ客でなくなった杏奈に「自分を欲情させてほしい」と依頼する。本番行為厳禁の風俗勤務により、女性に欲情しなくなり、まともな恋愛をしていないと言うのだ。出会ってすぐ服を脱いでそのまま行為へ、という流れが当たり前になりすぎて、麻痺してしまったのではないかと、彼は自分で分析する。
セフレは無理と断る杏奈に、セフレじゃなく「擬似恋愛」だと強調する風馬。彼が求めるのは肉体関係ではなく、一般的な流れで進む恋愛関係。順調に恋愛関係を進めた結果、最後までできたなら、その場合は結婚すると契約を迫られた杏奈はOKしてしまう。翌日から会社で杏奈に迫ったり待ち伏せしたりして、強引な手を使いながらも、杏奈への好意を見せて甘い言葉で距離を詰めてくる風馬。二人の時に見せる優しい態度や、会社での仕事ぶりに惹かれ、杏奈は次第にほだされていく。
ある日杏奈は、風馬の提案により、風馬の会社の社員旅行にこっそり着いて行くことに。風馬と杏奈の密会を目撃した風馬の部下・水口は、寝取りという性癖を持つが故に杏奈を好きになってしまう。そこから三角関係が展開するが、実は風馬の狙い通りの流れ。恋愛はライバルの出現により刺激的になる、と言う考えから、最初は疑似恋愛として楽しもうとしていた風馬だが、次第に嫉妬心に囚われ、冷静ではいられなくなっていく。そんな自分に戸惑い、杏奈と距離を置きたがるように。
一方の杏奈は、自分だけが風馬に惹かれていくばかりで、いつまでたっても風馬が自分を求めてくれないことに焦り出していた。そんな時に風馬から距離を置かれ、形勢が逆転。風馬の気を引こうとしては空回りする。様子を見ていた水口が優しく接する為、杏奈は水口に靡きかけるが、風馬ときちんと向き合おうと決意する。
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