第34話
ガチャッ
「おじゃまします…」
「どうぞ。こっちの部屋で待っててもらっていいです?」
「あっ、うん。てか、手伝うし…」
「ひとりでできるんで」
「…わかった」
そんなに
全部ひとりでやろうとしなくていいのに…
ガチャッ
「応接室?笑」
広すぎねぇ?
お父さんと二人で住んでんだろ?
お父さん… 何もんだよ… 笑
ガチャッ
「どうぞ」
「あっ、いいの?俺の分で減っちゃうんじゃ…」
「お父さん、今日はご飯いらないんですけど、クセで作りすぎちゃいました。なので、ありがたいです」
「ご飯、作れるの… 器用だね」
見えねぇのに…
「冷蔵庫の中、点字で分別されてるんで、食材はわかります」
「買い物とかどうすんの?」
「お手伝いさんが週に一度来てくれて、買い物とか掃除してくれるので。あとは、お父さんが買い物に…」
お手伝いさん… 笑
「掃除とか… 広すぎてひとりで出来ねぇな。笑」
「私も、だいたいは家事できるんですけど、
やっぱ人よりも時間がかかってしまうので…」
「ムリしてやらなくていいと思うよ?」
ほんとに
見てると
守りたくなる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます