第13話
「じゃぁね!」
「うん!」
カンカン
みんなは、学校帰りにご飯を食べて帰るらしい
私は
その集団とは帰らない
外食は
どんな食べ物が目の前に並んでるかわからないから
落ち着かない
何かを落としてしまったとき
何かをこぼしてしまったとき
白い目で見られるのが嫌なんだ
この小さな学校には
視覚障害者は私ひとりだけ
みんな、黒板の字をノートにうつすけど
私は先生の話を聞いて
点字の打てるパソコンでノートを書く
カタカタ
このパソコンの音…
嫌いになってきた
もう
何もかも捨てて逃げ出したくなる
「見つけた」
誰か私に
光をください
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