第2話

一度だけ恋をしたことがある


その人は“Yuhna”でなく“わたし”を愛してくれた




施設で育った私は “愛” なんて言葉を知らない


その人はわたしに “愛” を教えてくれた




まぁ、いろいろあって別れたのだが…

私はこどもだったのかもしれない


あの時のことは思い出すだけで吐き気がする…





ラブソングはいつもその人のことを想って書いた


世の中の人はそれに感動してくれた


それなりに ファンはたくさんいる




今の私には 歌 しかなかった


ファンの喜んでくれる顔を見るのが一番の幸せだ




そんな日々を

ここ何年か過ごしてきた…






彼と出会うまでは…

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