ハッピーエンダー ~この世界には作者の作った筋書きに抗い、物語改変したいと願う主人公たちが多すぎる!~
AI
第1話 プロローグ
物語のキャラクターが作者の手を離れて勝手に動き出す――そんな話を聞いたことがないだろうか。
それは
ただし、キャラクターが勝手に動くといっても、「作者としてはここで主人公に逃げてほしいのに、
実は物語の中には、読者どころか作者すらも知らない別世界があり、そこでは日夜「物語の主人公」たちが、作者の作った筋書きと戦い続けているのである。
ある日突然「自分が物語の登場人物である」ことに気づいた主人公たちが、作者の描いた筋書きに
例えば「死ぬ予定だったヒロインを救いたい」、「全滅エンドをまぬがれたい」と。
しかしその願いはあまりに
「物語の主人公」たちは無力で、ただ筋書き通りに動く駒でしかない。一方作者は物語における創造主であり、
物語が作者の思惑通り感動の完結を迎え、読者や世間は絶賛したとしても、主人公が本当に救いたかったヒロインは死んでしまい、生き返らず終わることもある。作品としては無事美しい結末を迎えても、主人公にとっては「救えなかった」という後悔が永遠に残るのだ。
多くの「物語の主人公」たちがそんな筋書きという名の運命を受け入れるしかない中で、しかしたった一つだけ――絶対に物語を改変できる禁断の方法があった。
どうしてもどうしても
それを叶えるのが<物語の精霊>である「ハッピーエンダー」である。
「
そんなハッピーエンダーの中でも最強の能力者の一人、「
彼はかつて<物語の精霊>の禁忌である、悲劇として完結した物語を
しかしそれでも、ロックの
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