第7話じいちゃん

僕が14歳までじいちゃんは生きていた。


この先は、勇者のみ読んで下さい。


じいちゃんはもう、亡くなる前はボケていた。

ある日、風呂に入ると何か臭い。

風呂場の流しのフタを開けると、うんこがあった。湯船のお湯を入れて流したがじいちゃんはフタがトイレと間違っていた。


またある日は、おむつでうんこをしていて、お母さんが処理中にまだ、お尻を拭いて無いのに、布団に座った。

「もう、じいちゃん、まだ座ったらダメでしょ!」

「何を言う!ちゃんとやらんか!」

と、めちゃくちゃな事をじいちゃんは言っていた。

 

じいちゃんは翌日が修学旅行と言う日に亡くなった。

皆んな、友達とバスの中、僕は遺体を乗せた車の中にいた。

でも、泣いた。

じいちゃんとうんこの記憶だけではない。

釣りに行ったり、在宅介護していた時の思い出が強い。

農家だったし、在宅介護していたから家族旅行とかはしなかった。

あの頃を思い出すと、何か良い時代だった。

今はねぇ〜。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る