第53話 深夜耐久配信開始!(良い子はやらないようにしましょう。)

デジタル時計が見せるは17:54。

体温計が見せるは36.8℃。


「治った。」

「良かったですね、東風様。」

「まぁ治ったならやるこたぁ1つ。昨日約束した配信だ。」

「今からは夕食もあるので厳しいかと。」


それもそうか。


「それでは、準備してきますね。」


あ、まだ6時前なんだけど......まぁいいか。銃弾の補充でもしていよう。あとエリクサーも用意しとこう。...流石にロケランダンジョンでぶっ放すのはないよね。これはゲームの中に置いていこう。


そして15分くらい経ったらメイド服に身を包んだ夢唯がやってきた。


「.....................どっから持ってきた?」


ツッコミ所が多い。


「買ってきました。UN○QLOで。」

「UNI○LOなんでも売ってそうだな。そして何故メイド服を着ている?」

「普通そっちの質問からしますよね?アイスコーヒーの人から許可を得たからです。」

「アイスコーヒーの人で定着してんな。どうしてメイド服を買おうと思った?」

「仕えるという点において、これ以上ない職業だと思いましたので。」

「まぁんなこたぁどうでもいい、夕食食いに行こう。」


夕食はオムレツにキュウリの味噌漬け、米、プリンだった。


「いやプリン3連続て!」

「洋菓子代表格なので。」


まぁ、メイドはヨーロッパの感じだし。ま、


「「いただきます!」」


すれば胃の中に消えるのみ。


...


「「ごちそうさまでした!」」


片付けも終わらせる。


そして、外に出る。


「寒っ。」

「まだ春ですから。」

「...逆になんで夢唯はメイド服でも平気そうなの?」

「これ冬用ですから、内側は結構モコモコですよ。」

「さいですか...」


そこから特に他愛もない話をして、尾張ダンジョンに到着する。


「配信器具は?」

「ここに。」

「ノーパソは?」

「ここに。」

「よしレッツゴー!」


"こんな夜遅く(19:57)に配信来るとは思わんて"

"呑気だな。"


「本来は学校帰りにやりたかったんだけど、体ぶっ壊して治ったのが18時前ぐらいだったんでこうなりました。」


"いや病み上がりなら潜るなよ!?"

"さっさと帰れ!"

"かーえーれ!"

"かーえーれ!"

"かーえーれ!"


「あぁ、大丈夫です。エリクサー持ってきたんで。」


そう言いながら水色の液体が入ったフラスコをかがげる。


「多分、もう無理ですね。引き返せないところまで来ちゃってます。」


"あ、メイドゆいさんだ"

"あのあと本当に買いに行ったのかよw"


「ま、取り敢えず始めますね?」


"ああ"

"始まっちまう"

"阻止する方法はないか?"


パァン!


いつものスターターピストルを撃って、僕たちは動き始めた。


"あぁ、もうどうなっても知らんぞ"

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