第52話 夢唯家の罪と処遇
昼の1時、体温計で計ったら37.8℃。熱も少しづつ引いてきたので、少し気になったことがある。
「夢唯家の家宅捜索って終わった?」
「あー、確かにまだ裁きの電話来てないですね。」
プルルル...
夢唯のスマホに電話が掛かってきた。
「はいもしもし。」
「家宅捜索が終わりましたわ。凄まじかったですわよ、犯罪の証拠があれやこれやと出てくるんですもの。これなら1兆いけるかもしれませんわ!」
「そうですか、それは良かったです!」
「詳細は後々お伝えさせていただきますの。では、また後程ですわ。」
ポチ。
「...都合良すぎない?」
「確かにそうですね。余りにも世界が上手く回りすぎてません?」
「文句は
そこからしばらく談笑した後、再度電話が夢唯のスマホに掛かってくる。
「はいもしもし。」
「整理が終わりましたので詳細を伝えに来ましたわ。まず、夢唯家のした所業の数々ですけれど、脅迫、強盗、賄賂、
「あのクズに関わった結果だよ!ざまぁ見な!」
「叶様って口調が結構変わりますのね...」
「いや、これは徹底的に嫌いな奴にしかならない口調だから気にしなくていいよ。」
「あれ?東風様もそちらにいらっしゃいますの?」
「あぁ、まぁね。ここ僕の家だし。」
「...詳しい話を聞くのは後にしますわね。それで、まず慰謝料としましては冗談で2兆といいましたら本当にまかり通ってしまいましたわ。」
「最っ高だ!クズ共に金なんていらねぇんだよ!」
「...少々過激ですわね。外ではそういう発言はしないでくださいませ。」
「分かりました。」
「そして、当主については殺人により無期懲役、他協力者さん達も5~18年の懲役刑又は435万~5000万の賠償金になりましたの。」
「一生どころじゃなくて宇宙が壊れるまでそこにいな!」
「余りにも過激が過ぎますわよ、叶様。」
「仕方ないじゃないですか、これが私なんですから。」
「まぁいいですわ。最後に面会についてですが...」
「差し入れに持ってけるもんは
「分かりましたわ。面会拒絶ってことでよろしいですわね。」
「はい、そういうことで。」
ポチ。
「ま、これで夢唯家のゴタゴタは終わりかな。」
「ええ、そうですね。」
「で、いつ帰る?」
「え、帰りませんけど?」
「え?なんで?」
「衛星ですから。」
衛星になるの、止めさせときゃ良かったかなぁ....
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