第24話 対マジックナイト戦

"どーんな豪運だよこれ..."

"階段前モンスターハウスの埋め合わせか?"

"もうそうとしか言い様がないんだよ..."


ま、まぁ取り敢えずボス戦だ。扉を開けるとそこには...身に甲冑を付け、赤の杖を右手に、青の杖を持った騎士が跪いていた。


"マジックナイトか..."

"魔法攻撃しか通らねえんだよな..."


一応念のため拳銃を打ち込んでみる。

パァン!カァン!

やっぱり無理か。


"え、これ詰んでない?"

"いーや、ちゃんと対処法はある。ダンジョン内に必ず攻略に必要なものはあるんだよ、特級でもない限り"


物理は駄目...でも魔法も出せない...ならばどうするか?

答えは簡単。


「魔式科学兵装を打ち込めぇー!」


おっとマジックナイトが立ち上がった!

理想としては両方の杖をぶっ壊したいけどアサルトライフルじゃ片方が限界...なら赤の方をぶち壊す!


"赤の杖がぶっ壊れた!"

"たださすがにもう1本は無理か"


マジックナイトは青の杖に魔力をながして...水を浮かせまくってシャボン玉みたいになってる...けど侮るなかれ、時間をかけるとここがその内水没して酸素がなくなる。だからさっさとぶち壊さねぇと!


"アサルトライフルの銃弾が水に入って威力が減衰してないかこれ?"

"うっわぁ...青やっばいなぁ..."

"でも赤もやっばいから赤ぶっ壊したのは正解だと思うぞ。"


「うーん、減衰してるかぁ...近寄ればなんとかなるかなぁ...」


"いや、どうやって近付くんだよ..."

"やっぱあの魔式科学兵装を謳ってる付け耳じゃない?"


「.............................................背に腹はかえられぬ、かあ?いいや、サンダーウィザードが落とした腕輪がある。6.6秒でぶっ壊す!」


装着。急いであいつの元に...水が邪魔だなぁ...引っ掛かった、あっぶね!水中と地上じゃ動くスピード違うから出入りするときに転びそうになるんだよなぁ...


"2秒もう経っちまったぞ"

"あと4.4秒!"


よし、近くまで...おい杖をこっちに向けるな。いや逆にそれを狙って...弾切れだやっべ相手の回りまわりながらリロードしよう


"4秒経過"


よっしリロード完了...足下に水があるって聞いてないよすっ転んだぁー!


良しなんとか立ち上がったぞあとは狙いを定めて...


"6秒経過"


「うてェー!」

パリーン!


"6.6秒経過。"


腕輪が取れたけどんなもんどうでもいい。相手の顔面に銃弾をシュート!


「よし、討伐完了!」


"最後、酷いものを見た気がするのは俺だけか?"

"顔面に銃弾を打ち込むのは人間のやることじゃねぇって"


さーて、宝箱は...いや、人が見てるところでプレゼントを見るのは良くないな。


「というわけで、配信切ります。」


"りょ"

"おつー"

"おつかれさんっしたー"


配信は...よし、ちゃんと切れてる。

そんじゃ、宝箱を開けるか...

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