佐原 Ⅵ
斧で頭蓋骨をかち割ることに成功した。奴の顔面は原形を留めていない。脳みその一部のような、どろっとした個体がこちらを覗いている。
まず一人を殺害することには成功した。次はこいつの番だ。
「な、何よ」
この男と交わっていた、例の女だった。
次に殺すのはこいつだ。その瞬間だった。
「きゃ、きゃああああああ」
女が悲鳴を上げた。他のメンバーを起こそうという魂胆だろう。
しかし、メンバーが誰一人として起きる様子は無く、ただ、彼女の声がこの山でこだまするだけだった。
助けが呼べない、そう悟った彼女が次に行う行動は―。
女はすぐさま立ち上がり、全裸のまま僕に背中を見せる。それは見切った。
僕は猟銃で彼女の豊満な尻を撃ち抜いた。その途端、彼女の皮膚は貫通、赤黒い体液が肛門からどばどばと噴き出した。無様にその場へ倒れる女。
「あ、やめ、やめて」
女は僕を見つめ、助けを懇願しようとした。奴の股間には少量の尿が垂れている。恐怖からか?だとすれば余計力が入る。
僕は握りしめていた斧を持って足早に彼女の元へ走る。
「あなた、何の恨みがあっ」
僕は女の言葉が終わらないうちに、斧を彼女の肩へ振り下ろした。
「いやぁぁああああああああ」
骨を粉砕する能力がある、万能な斧だ。女の右腕はあっけなく吹っ飛ぶ。
女は、逆流した血液を吐いた。それを見かねた僕は、次の行動へ移った。
僕は一度殺した男の死体から、粉砕した性器を持って、女の元へ向かった。
そして、吐血している女の口にその性器を無理矢理ねじ込ませた。
「あはっ、かはぁっ」
女の逆流する血液をこの性器でせき止める。
女は喉の中で血液が留まることによって、激しい痛みに襲われたようだ。
喉をかきむしり、足をジタバタとさせ藻掻いている。
これもフェラってか。
「さて、ここら辺が潮時だな」
僕は女の頭を床にたたきつけた。
そして、女の口から男の性器を外す。
喉の中で留まっていた血液とともに透明な唾液が、一気に口の中から一気に放出された。
女の瞳には、殺さないで、解放してくれという悲痛な叫びが写っているように見えた。それを見かねて、僕は女の首に狙いを定め、斧を素早く振り下ろした。
バキッという骨が粉砕された音と、女の汚らわしい喘ぎ声が、山にこだました。
雪辱の弾丸 歌月 綾 @utaduki
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