041 真実の愛
「どうして?真実の愛で元の姿に戻るんじゃないの?」
彼女は二度、三度と口づけをしてくれた。
だが、何も起きなかった。
「もう、いいんだ」
俺がそう言っても、彼女は泣きながらかぶりを振るだけだ。
これが現実。
彼女の愛が本物でないとは言わない。
だが彼女は猫で俺は飼い主。
猫にはなれない。
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