好きな人と同じクラスになったら、急にデレてくる件について
揚げどうふ
好きな人と同じクラスになった。
第1話 クラス替え
春休みが終わり、二年生最初の登校日。
僕は好きな人と同じクラスになってほしいという期待と、新しいクラスで上手くやっていけるのかという不安の気持ちで一杯だった。
そして僕、
中学二年生になり僕は、一緒に登校していた同級生の
「中学二年生、誰と一緒のクラスになるんだろうね」
僕が言った。
「は?そんなの知らんし」
涼太郎が素っ気なく、そう言った。
「え?でも気になるじゃん!」
続けて僕が言った。
「もう、考えても仕方がないだろ……俺もめちゃ気になるし、緊張してるんだよ」
涼太郎がちょっと強い口調で言った。
(なんだ涼太郎も緊張していたのか……)
普段あまり感情を表に出すことのない涼太郎にしては珍しく、緊張していた。
僕たちは学校に着き、二年生の玄関前に張り出されているクラス表を見た。
結果、僕のクラスは「三組」だった。
さらに、三組のところには僕が今好きな『
(やった!美羽と一緒のクラスだ!)
僕は内心めちゃ嬉しかった。
幸福感に満たされたところで、僕が教室に向かおうとすると、
「あっ、はるさーん!」
誰かが、僕を呼べ止めた。
振り返ってみると、その声の主は、僕の大親友の
彼は、160センチ程の身長とがっちりとした体つき、坊主頭という特徴で同級生の男子からは、特に人気を集めていた。
悠星は僕に近づいてくると、
「よかったやん!美羽と同じクラスやん!」
僕に小声で言った。
そう、彼は僕が恋愛相談をしている数少ない友達の一人でもあるのだ。
なので僕が高山美羽が好きということを知っている。
さらに悠星は続けて、
「俺なんか、
少し感情的になって、小声で言った。
彼が言う芽依というのは、僕と同じクラスになった
「いや、まあまあ。そんなこともあるよ」
僕は適当に流してから、教室に向かう。
教室に入った瞬間、僕は頭を抱えた。
(何で……何で
結女というのは、僕が去年まで好きだった
(まあまあ、美羽と一緒だったしいいか。)
僕はそう思いつつ、黒板に張り出されている席表を見て、自分の席に座る。
その後は始業式、担任の紹介、二年生最初のオリエンテーション的な授業などを終えて、また涼太郎たちと下校をした。
こうして中学二年生最初の登校日は終わり、僕と美羽の青春ラブコメが始まるのでした。
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