第18話 枝路の選択

とっさに身構えた天使のロッドを使いその牙を捉えた。

全身で魔獸の牙を、バリキを受け止める小さな身体。

くっ…と声が溢れる。

食い縛る。

両者引かず。


魔獸は、聞く。

「どうする、エン」

「どうするって…」

そこで、ハッとした。

周りの皆の視線に気がついた。

ヤバい。

「み、みんな…これは、その…」


しんとしている。


「?」

「時が止まっているのさ」

「…魔獸さんの、力…?」

「そうさ」


魔獸ってすごいん…だ !

語尾を強調に乗せてロッドを横にスライドさせた。

カッと魔獸の牙を霞め飛ばした。

砂煙が舞う。


「おっと !…さぁ、どうする?来るか、来ないのか?」

「…っ」



プニュ、ごめんねっ



「…わかった、行ってあげる ! …」


魔獸の世界がどんなところとか想像もつかないけど、この子もプニュと同じ神獣だよ。

おなじ生き者だ。もしもこれが愛と伝うなれば、わたしは…い、行くしか、ない…!


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