第3話
再会
〇+-。--------------------------------------------
「…………ぷにゅ?」
「…エン。キミは強く育ったね。」
エンはぷにゅに駆け寄ると真の姿を見せ身体は砂の様にサラサラ崩れ落ち本当の姿に戻りました。
「………っチャッピィ!?」
「会いたかったよ、エン。少し大人になったね。」
「チャピィだよね !?嘘でしょう!?」
昔飼っていたワンコでした。
「ぼきゅは、エンを、天国の扉に連れていき
たかった……ごめんよ、エン。
だって、キミが居ないと
さみしいから…。」
…エンは覚醒を解くと元の姿に還っていた…
ごめんね。チャッピィ
気持ちには答えられないよ
私は人だから
人間界で生きたいよ
ごめんよチャッピィ…!!!
―あれから一年後―
桜のアーチをくぐり――――――――
空からやってきた―――――――
また逢いたくて――――――
あの日 窓からやって来たちいさな命
『ボクのことは忘れてね』
忘れるよ。ありがとう。チャピィ
もう後ろは振り返らない
今ここにいるから
エンジェルの言葉
『過去じゃない。今を観て。明日は来る 』
あなたも誰かの小さなエンジェルでありますように。
そして私に明日がやってきたのだ。
生きろ―――――――――
そう、チャピィが私を
励ましてくれた
そう信じて止まない雨 窓から見える空は
今日も、ひだまりの晴れ模様 ターコイズ色
空がみずみずしく爽快な気持ちよさで風が春
香りを運ぶ―――――――――――――
その時、部屋の扉が開いた。
ちいさな命を抱きかかえた家族の1人が私にこう告げてきた。
「ハッピーバースデー。」
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