ビーンズ

慈雨

第1話 政治家

理性が作動しなくなった瞬間、私の思考は、毒を吐き始める。

なんなの?あのクレイジー野郎!

穴だったら、みんな入れたくなるわけ?

なんて、体たらく!


ホント、あきれ過ぎて、ヘドもでないわ!

この本音を、みんなぶっかけてやったら、

どんなにいい気分だろう!

ストロベリーパイみたいにね!


わざとこがしてやろうかしら?

それもまたおつ。


なんだかんだ言いつつ

今日も、一限目に間に合った。

授業は、うわの空で、プライベートな問題を

かたづけながらも、パブリックな課題を消化しなければいけない、

政治家という仕事に思いをはせた。


コネがない私には、無縁の職業だけど、もしも私が、政治家だったら、

この問題に、どうカタをつけるか、意見を持ってもいいと思った。

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