第36話 幻想装備たちの不思議なダンジョン攻略―3
・豚汁(とんじる又はぶたじる)を飲みながらエクスカリバーはトツカノツルギの言葉に耳を傾けた後、お椀を口から離すとその質問に答える。
エクスカリバー:
「そうだねぇ~まさかのここまで人数が参加してくれたのは正直喜ばしい想定外だとは思うね」
・そう言うとエクスカリバーは周囲を見渡す。
今回参加した面々はエクスカリバーと同じ学園の面々を始め、エクスカリバーの
知人・友人を中心とした面々に
更にその友人らが声を掛けたことでトツカノツルギらを始めとした予定の数倍のメンツが集まったのである。
エクスカリバー:
「いやホント今回来てくれたみんなには感謝感激雨あられだよ~」
アロンダイト:
「微妙に古いですよセンパイ」
・うるさい、と一喝するエクスカリバー。
仕切り直すべく、ゴホンと咳払いをして改めてことの事態を話始める。
エクスカリバー:
「まあ、何人かは既に説明したと思うけども今回は武装化したゴブリンたちを操っている“黒幕”をとっちめにいくんだ」
デュランダル:
「え、元凶は判明したんですか」
エクスカリバー:
「それを含めて説明するから少し待ってほしい」
・そう聞くとデュランダルは姿勢を正し、ガラティーンからコーヒーを受け取り、
一口飲んで落ち着く。
その様子に微笑みを見せたエクスカリバーとジュワユースだがすぐにエクスカリバーは顔を真剣な表情へと変え、話を続けた。
エクスカリバー:
「ゴブリンたちがキングやロードを介さずに武装化して各地で拠点を作っていたことはみんなもう知ってるよね」
ムラマサ:
「本来持ってる訳がねぇ武器や防具を携えてたって話だな」
ジュワユース:
「あとドラゴンとかを乗り物にしたライダーとかね」
アスカロン:
「その話で妙に気にはなっていましたが何故ゴブリンがドラゴンを手懐けているのでしょうか?本来ならば魔物化した野犬などを乗り物にする程度のはず。――――むしろそこがカギという訳ですか?」
・エクスカリバーはアスカロンの言葉にこう答えた。
エクスカリバー:
「イグザクトリー(その通り)」
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