第14話 刀匠ムラマサの鍛冶素材探し―4
ムコツ:
「ヒャァーハッハッハ!!!来いやぁぁぁぁぁぁぁ魔物のザコ共があああああああ!!!」
・バカ高い笑い声をしながらムコツは獲物の十文字槍を振り回しながら、魔物たちを蹴散らしていく。
・ここは【アイゼン鉱山】の坑道内。
・リザードマンらに不法占拠されている例の鉱山である。
・ムコツをパートナーとして共に向かったムラマサらは着くと同時に鉱山町【アイゼン】の集会所へとまず向かったのだ。
・そこで町の代表の人らからリザードマン達の情報を知り、それを知ると有無を言わさず、2人はそのまま坑道内へと突入していった。
・リザードマンに占拠された影響か、他の魔物も巣食い始めていたのだ。
・そのことを聞いたムラマサとムコツは鉱山夫らから話を聞くとそのまま【ダンジョン】と化した鉱山へとそのまま突入するのであった。
・そして襲い掛かってきた魔物たちは戦闘に興奮して鬼神の如き暴れっぷりを見せたムコツ。
ムコツ:
「来やがれ魔物共ッッッ!!オレ様の十文字槍が文字通り火を噴くぜぇぇぇぇぇぇ!!!!」
魔物共:
「ギャアアアアアアアアアアア!!!!」
・狂喜の咆哮と衝撃の絶叫が坑道内に木霊する。
・狂戦士の様に嬉しさ全開の爆発の如き行進を進み、魔物を蹴散らすムコツを余所にムラマサは坑道内の様子を一瞥する様に見回していた。
ムラマサ:
「――――――――」
・坑道内はリザードマンたちが占拠してからそこそこ経過はしているがこれといった荒れた形跡は特になかった。
・魔物たちが巣食い始めたことへの影響によるものはあるがリザードマンらによる坑道内の破壊などは見つからなかったからである。
ムラマサ:
「やはり、連中の狙いは――――ン?」
・何か合点がいったと思しき呟きをするムラマサは何か落ちていることに気付く。
・おもむろに“それ”を拾い上げるムラマサは“それ”をじっと見つめる。
ムラマサ:
「――――――」
・“それ”を見つめるムラマサの表情は険しかった。
・そして周囲の魔物を蹴散らしてきたムコツが戻ってきたのはそのタイミングが重なる。
ムコツ:
「ムラマサのダンナ・・・どうしたい?何か見つかったのか?んな表情(ツラ)して」
・ムコツの返答にああ、と短く答えるムラマサは手に持っているものをムコツに見せる。
ムコツ:
「そいつは?――――刀か?」
ムラマサ:
「そうだ、【日本刀】の切っ先・・・刃先とも云える部分だ」
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