幻想装備のダンジョン探索!!~ワンダーランド・ダンジョン・トラベル~

貴宮アージェ

第1話 聖剣エクスカリバーのダンジョン探索!!-1

・金髪の長い髪を束ねた青年がパイプ椅子に座り、深いため息を吐いていた。

・青年の名は【エクスカリバー】。かの【アーサー王伝説】に登場する世界的にも

非常に有名で著名な聖剣オブ聖剣を擬人化した精霊的存在が彼である。

・そんな伝説的かつ超有名なエクスカリバーは何か悩みがあるのか先ほどから

こんな調子といった感じになっているのだ。


エクスカリバー:

「ハアアアアアアア~~~~・・・・・・」


・そこに短めに整えた紫髪の騎士風の青年が通りかかる。


?????;

「どうしたんですか?エクスカリバーセンパイ?」


エクスカリバー:

「ああ、アロンダイトくん・・・いや、ちょっと疲れてね――――」


アロンダイト:

「自分でよければ話し相手程度にはなれますよ?」


・そう言いながら空いているパイプ椅子を持ってきて隣に座るアロンダイト。

・そんな彼の胸を借りる様にエクスカリバーは己の今抱えている悩みを打ち明ける。


エクスカリバー:

「いやぁ、ワタシって割とかなり有名な聖剣というか幻想装備だよね」


アロンダイト:

「多分、世界的に知らない人は滅多にいないだろうって感じの知名度ではありますね」


エクスカリバー:

「うん、日本のRPGなどでは大概が強力な武器だったり、戦闘機への可変機構付いたロボットだったり、ちょっと特殊な部類だけど風属性の攻撃魔法だったりと色々と豊富に満載だよね」


アロンダイト:

「デジタルゲームとかの影響もあってかセンパイの知名度は恐らく世界基準でも高いと思うんですよ」


・だよね~、肯定的な返事をするエクスカリバーだがそれでもため息が漏れる。


エクスカリバー:

「そう、その有名さでちょっと悩みがね――――――」


アロンダイト:

「そんなこと言ったら自分は原典の所業のせいで“魔剣”扱いなんですから―――――」


エクスカリバー:

「―――――なんかゴメンね・・・・・」


・アロンダイトから漏れ出ているドス黒いオーラ(殺意マシマシの怒気)に

少し気圧され、即座に謝罪するエクスカリバー。

・そんなやり取りを続けていたがエクスカリバー自体の悩みの解決の道筋は浮かんでは来なかった。

埒が明かないと思ったのか、エクスカリバーは決心したかのように勢いよく立ち上がる。


エクスカリバー:

「こうなったら気分転換も兼ねて【ダンジョン探索】へ行こう!!」

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