第19話十九話 魔女の恐怖……!ってユキとサラが分離!?
前回、姉の鉄拳制裁を喰らったツルギは姉とスフィン達と共に魔女の討伐および姫の救出に向かったのだった。
「ツバキ様……お子さんは4人もいらっしゃるんですか?」
「うん! 産むのは大変だっなぁ〜」
「というかそんな堅っ苦しくなくていいよ!! 同じ乙女なんだから!!」
「乙女というか熱血ゴリラ……」
「うーん? ツルギ〜」
「イデッ!!」
姉のゲンコツをモロに食らう……どれだけ成長しても姉ちゃんのゲンコツは痛い……
「なんか言った?」
「イエッ!ナニモ!!」
「……………」
「なんか……ツルギ君ってお姉ちゃんの前だと弱いわね」
「あれは姉貴が強いだけじゃないか?」
「そう?」
「そう言えばあなたがサラちゃんだっけ?」
「え、ええ」
「ツルギの将来のお嫁さんじゃん!!会えるなんて嬉しーっ!!」
そのままサラは姉ちゃんに抱きつかれる。
「最近のツルギはどう? 絶対凛々しくなったでしょー!!」
「凛々しくなる前から私は好きだけど?」
「え? うそ!? 私もーっ!!」
姉ちゃんがもっとサラを強く抱きしめる……
「ツルギって刀だ刀だうるさくない?」
「最初はそうだったけど……最近は健康にうるさいかも?」
「えっ!? あんたもう完全に夫婦じゃん!!」
なんかめんどくさいことになっている気がする……まぁ実際、将来は夫婦な訳だからなんとも言えんが……
ふとある疑問が浮かぶ……そういえばサラは二重人格だったよな? 夫婦になった時ってどうなるんだ?
子供ができたとして……それはサラの子なのか……ユキの子なのか……うーん
「ねぇねぇサラちゃんってどんな子になって欲しい?」
「どんな子?」
「決まってるじゃない!! ツルギとの子供よ!」
「ツルギ君との……っ!?//」
流石に姉ちゃんのド直球発言にはサラもうろたえる……そりゃいきなり子供のこと聞かれたらな……
「姉ちゃん……まだ子供は……」
「えっと……ツルギ君みたいな元気な子になって欲しいな〜って……」
「サラさん?」
「いいじゃない!! ツルギみたいなたくましい子になったら北の帝国は安泰に違いないわーっ!!」
「姉ちゃんまだ早いって!!」
「あら? 私は16歳くらいに子供できたけど?」
「そのしきたりは無くなったよ姉ちゃん……」
「えっ!? そうなの!?」
「カタナが生まれた時にね」
「えーっ!! ツルギの子供見れると思ったのにー!」
「姉ちゃんに見せたら熱血が感染しそう……」
「なんだって〜?」
ガチン!! とまたゲンコツを食らう。
「イデエエエエエエエッ!?」
「あんたねぇ! こう見えて中央では鋼の剣って呼ばれてるのよ!?」
「剣作れねぇくせに……」
「あーっ!! 悪口言ったーっ!!」
「もうしーらない!!」
姉ちゃんがそのまま猛スピードで敵陣へ突っ込んでしまう……!
「姉ちゃん!! ごめん!! だからそんなズカズカ進まないで!」
「もう私1人でいいもーん!!」
「そんなことないから!!」
不意打ちで腹を切られたりでもしたら!! それだけはまずい!!
「姉ちゃん!! 俺は姉ちゃんが心配なんだよ!!」
「いっつも突っ走ってさ!! 自滅しないか怖いんだよ俺!!」
「大丈夫!! ガッツがあれば!!」
「そうだけどさ!!」
「姉ちゃんの笑顔もっと見てたいから死んでほしくないんだよ!!」
俺は必死に訴える……! 姉ちゃんをこれ以上危険に晒せない!!
「…………!」
「ごめんよ……ツルギ……」
「でも大丈夫!! 姉ちゃんはいつも笑顔だから!!」
姉ちゃんはそういうとガッツポーズをする……俺はそこで気づいた……そうだ、やっぱり姉ちゃんは姉ちゃんだ。
「はぁ、姉ちゃんを心配した俺がバカだったよ」
「はーっ!? ひどーい!!」
「姉ちゃんは何年経っても姉ちゃんだな……!」
「えっ……」
「へへっ! だから心配した俺がバカだったっていってんだよ!」
「あんたもあんたねぇ……」
そんな話をしていると魔女の隠れ家へついた。
「よし……!いくぞみんな!!」
「ああ、」
「ええ」
「了解なのですっ!!」
「よーし!!突撃ーーっ!」
「姉ちゃんはここで待機」
「え!?なんで!?」
「魔女が俺たちじゃどうしようもできない時に増援に来て欲しい。一気に全員やられたらそれこそ終わりだから」
「姉ちゃんは切り札だし」
「な、なるほど……!」
「我が弟にしてはやるじゃーん!!」
「まぁいいや、いくよ」
俺たちは姉ちゃんを置いて中へ突入する。
「ふふっ……!来たきた……!新しいおもちゃがっ」
「楽しみねぇ〜どんな声で鳴くのかしらぁ?」
「そうでしょう? "お姫様"?」
「くっ……」
「あなたは魔法陣に囚われて身動きができない上に私の快楽魔法が体を蝕んでいるわ」
「それなのに屈服しないその精神力……! いじめがいがあるわぁ〜」
「こ、殺せぇっ……!」
「殺す? そんなことしないわよ?」
「あなたは私のお気に入りの"おもちゃ"なんだから……」
「ああっ……!」
「さぁ、どう救出するかお手並み拝見ねぇ〜?」
バタン!! すると突然ドアが開く!!
「おい魔女!! 覚悟しやがれーーーっ!!」
俺はアーマーブレイカーを魔女に向ける!!
「なっ!? もう来たのかい!?」
「てりゃあああっ!」
魔女は魔法陣を展開し俺を吹き飛ばす!
「ぐあああっ!!」
「おい!出オチじゃねーか!!」
「何してんのよ……」
「バカなのです……」
「うるせぇ!!」
「おい!魔女! 姫さんを返してもらうぜ!!」
「女の子が〜いーち、にぃー」
「は!? たった2人!?」
「え? なんかキレてる?」
「こ、このっ!! ふざけやがってぇぇぇっ!!」
すると魔女は突然キレ出して襲いかかってくる
「うおっ! 危ねぇ!!」
「嘘よ……! 確かに3人の反応があったはず……!」
「私を騙したわねええええっ!?」
「うちのパーティに3人も女の子いたっけ?」
「2人しかいなくないか?」
「わかったぞ……!お前二重人格だなぁ!」
「まさか狙いは!!」
「サラああああっ!!」
「うひひひっ!! くらえええっ!!」
「……!」
魔女の杖から魔法が発射されサラに直撃してしまう……!
「きゃあああああっ!?」
「しまったぁぁっ!!」
「ううっ……!」
すると……!サラの中からユキが出てきて二人になってしまう!!
「いてて……」
「えっ!? ユキ!?」
「さ、サラちゃん!?」
「わ、私たち……」
「もしかして……?」
「「分離しちゃったーーーーーーっ!?」」
「「「……………………」」」
「「「えーーーーーーーーっ!?」」」
何と!ユキとサラが分離してしまった……!?
次回……!! 喧嘩勃発!? ツルギの妻はどっち!?
刀鍛冶の俺、勇者ギルドを追放されたので好きなだけ剣を作ろうと思います。〜別に追放するのはいいですが伝説の剣を作ったのは俺ですよ?〜 @koudaihiroaki
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