金運への私見
お金ってただの引き換え券なんですよね。
「お金がほしい」「金運上昇」
と言ってる方がよくおられますが、お金が欲しいのであれば、適当な通貨を自分で作ったら良いんです。
お金の存在意義は数字にではなく価値にございます。
要するにお金とは「手段」であっても「目的」にはなり得ない訳でございます。
「運気」という言葉は中国の医学書『素問入式運気論奥』の中に初出が見られます。
十干十二支より病気傾向を割り出し、どうしたら病気にかかりにくいかを「運」として導き出す予防医学的な立ち位置にございました。
また、同書中では陰陽道の基礎である五行が用いられてございます。
「木、火、土、金、水」いずれの五行配当のうち「金」を「お金の金」と解釈されることがあるようですが、これは間違いにございます。
本義では、「金属」と解釈するのが適切でしょう。
以上のことから、現代で言うところの金運が本義的意味合いから俗欲に寄った変遷を経て使われていることが伺えます。
最初に述べた通り、お金とは手段であって目的ではございません。
目的も分からず漫然と神仏に俗欲を縋る姿は非常に滑稽ではありませんか。
通貨の仕組みとはそう単純なものではございません。貨幣の仕組みと神仏についてはまたの機会に綴らせて頂きたく存じます。
令和6年11月3日
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