売れ残り武器化人間はパートナーが居ない、なので一人で戦ってたらパートナー希望のヒロインが増えて来た。
三流木青二斎無一門
第1話
此の世は女尊男卑である。
「今日は…そうね、貴方を選ぼうかしら」
「ははぁ!光栄の極みですッ!!」
その様な会話が聞こえてくる。
そして一人の男子生徒を選ぶと、嬉しそうに立ち上がる男子生徒の表情を見ていた。
彼の心中を探れば、少なからず刻は嫉妬を覚えていたかもしれない。
しかしそれ以上に焦りというものを感じていた。
「
廊下を歩く生徒たち。
その声に反応すると頭を垂れる男子生徒。
そして廊下から足を組む女子生徒の姿。
男子生徒が、高飛車な女子生徒を背中に乗せて四つん這いで歩いている。
その姿はさながら、乗馬の様な姿だった。
「あら、其処に頭を垂れていない不躾な者がいらっしゃってよ?」
そう言い、その光景を呆然と見ていた
自分が頭を下げていない事に今更気が付いたが、時既に遅かった。
「この野郎!!
「テメェは一体何様のつもりだこの野郎ォ!!」
叫ぶ男達。
「ぐげげッ!!」
頭を下げる
でっぷりと、脂肪を蓄えた臀部が、
むっちりとした感触が背中に伝わると、彼女の甘い柑橘類の様な匂いが伝わって来る。
「まあ、なんて座り心地の悪い道具なのかしら?」
そう言うと、ゆっくりと手を伸ばし、側近である男子生徒に手を向ける。
男子生徒はその手を恐れ多くも手に取ったと同時、肉体が眩く光り出した。
それと共に、男子生徒の肉体は変貌していき、あっと言う間に一振りの扇と化す。
「ふぅ…心地良い風…、中々良くてよ、…それで、貴方、なんの〈
と。
その様に聞かれるので、
すると、
「言わんか貴様ァ!!」
このままでは殴られそうな勢いだった。
ぼこり、と服と同化して盛り上がる背中。
おうとつのある丸い円形状のものを背中から出すと、丁度、
「おっ?!」
唐突な刺激に顔を赤くしながら、動物の様な声を漏らして扇から手を離してしまう。
材質をシリコン製へと変えて、彼女の体に傷つかない様にしながら回転する。
「んっ、このッ!」
刺激を与えられた所で立ち上がり、
ようやく、
「歯車、それが俺こと、〈
思わず、股を抑えながら
彼の背中から出ているのは、ぐるぐると回る歯車であった。
〈
この世界、遥か昔の戦の歴史。
殆どの英雄は女性であり、男性は彼女達に使われる武器であった。
超人的な身体能力と男性を武器に変える力を持つ〈
この世界の男性は、彼女たちに使われるための道具に過ぎなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます