第7話 2種のケース

2年生の時点でアルバムは2作品できている。

一般人が作ったアルバムなんかいらないだろうと思っていてあまり期待はしてなかったが、驚いた。年明けとほぼ同時、1stアルバム「Freedomtime」を完成させた。すぐにミンスタのストーリーで欲しい人を募集した。まさかの20人から予約がきた。そこで次の日、20人に配った。仲良しの人やあまり話さない意外な人物などさまざまだった。さらにそこから拡散され、「欲しい」といった追加の予約が殺到。最終的に配られた数はなんと約50枚。これは学年の4分の1はアルバムを持っているということ。さらに他校や他学年、塾などと全て合わせると約80枚。そして2ndアルバム「Zombart」を公開。これは学年の50枚はもちろんだが、他の人に配る時間がなく約60枚で終わった。しかしまさかこんなにもらってくれると思わなかった。中にはサインも欲しがる人もいる。一般人のサインをもらって何がいいのか。仲良しならノリとかかもしれないが、ガチであまり話さない人も欲しがる。これにはガチで期待されてるようだ。しかし、無料で配っているため、CDジャケット代(インク、紙)、CD代、CDケース代は全て赤字なのだ。

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