第2話 大切なもの・・・ ②

あなたみたいな男とは、どういう男なのですか?


私を、さも恋しそうに、さも愛しそうに見る男です。


あなたは、あなたの大切なものを、あなたを、さも恋しそうに、さも愛しそうに見る男にあげたのではないのですか?


ああ。ああ、そうです。

私は、あなたに私をあげたのです。

でも、返してほしいのです。


私は、あなたのような方に、もらっていただける様な女ではないのです。


ひどい男に、なぐさみものにされるような女なのです。


いいえ。

あなたは、大切にされていいのですよ。


幸せになっていいのですよ。

あなたの大切なものは、大切にされるべきなのです。

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大切なもの・・・ 慈雨 @beniya87

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