本物のアイを探して

第0話 僕は僕でありたい

無視されている。

だが、僕だけではない。

みんながそうだ。

認知はされている。

だが、感情がない。

何をしようともしない。

授業なんてそんなものだ。

手を上げて意見を言うだけ。

それがまとめられることもない。

休み時間なんてそんなものだ。

集まってご飯を食べるだけ。

話をするだけ。

意見はない。

みんながそれを当たり前と認識している。

みんなには感情がない。

でも、僕には感情がある。

その違いに気づいた時、絶望した。

みんな、ロボットだ。

親以外、みんな、みんな。