女神様!はじめての転生だからってやりすぎです! 僕に大いなる使命とか無理です!えっ?自由に生きていい?じゃあもらっておきます〜。

アン•ジー

プロローグ 真っ白な空間

第1話  女神様おちついて!

気づいたら真っ白な世界にいた。



目の前には荘厳な神殿


なんだコレ?



夢?とかじゃないよね。



何故かコレが夢では無いという感覚がある。



何故だろう?



うーん、さっきまで何をしていたかよく思い出せない。



しかも何も起こらない



うーん。


もう一度キョロキョロと見渡すと神殿の柱の後ろに人影?が。




じーっと見て見てるとその人影はビクッとして隠れる。そしてまたこちらを覗いてくる。


そしてまた隠れる。



よくわからないが誰かいる事に少しホッとする。



『あ、あの〜』 



僕は声をかけてみた。







『ひっ、ヒィィーー!』



白い空間に悲鳴が響く。



えっ⁈



声を掛けたら悲鳴をあげられた。



ちょっと凹んだ



しかしこのままでは事が進まない。



もう一度、声をかける。


『あのー!』


すると柱の後ろから返事が返ってきた。








『ヒィィーー!』





同じだった。僕はもう一度凹んだ。




なんか泣きたくなってきた。





もう一度…声を掛けようとしたがもう声をかける勇気がなかった



僕は思ったよりも繊細だったようだ。



どうしよう、このままでは何もわからない



(や、やっぱりもう一回声をかけるしかないか)


3度目の悲鳴がきたらどうしようかと悩んでいたら



『ーーーぃーーーか?』



柱の方から声が聞こえた。


とても小さな声でよく聞き取れなかった。


すると



『お、怒らないで、で、です、か?』



ひどく怯えたそして震えた声だった。



しかし、向こうからのアクションがきた!とすかさず返事をする。



『は、はい?あっはい!怒らないと言うか別に怒ってないです!』


ようやく、ようやく会話が出来た。


とりあえずここに来てからずっと思っていた疑問を投げかける。


『なんで柱に隠れているんですか?』



もっと色々聞きたかったが最初に出たのはその言葉だった。



沈黙。



『そ、そそそそちらにぃー、い、いきまするぅー!おまっちーをっ!!』


突然の絶叫。



僕の質問は無視だった。


しかしきっと目の前で応えてくれるのだろうと自分を励ました。



すると柱の後ろから恐る恐るとした様子でこちらにやってくる





えーと、、、




幼女??



現れたのはぱっと見5,6才の女の子



腰まである金髪に同じく金色の瞳



頭には何かの蔓で出来たサークレット?みないなのをつけて服は所謂女神様が来ているような白い貫頭衣


そんな事よりももっと気になる事で頭がいっぱいだった。


産まれたての子鹿のようにガクガクと震えながら



フラフラとこちらに近づいてくるその様子の方が気になってしまった



さながらお化け屋敷を進むちいさな女の子だ。


僕は恐怖の対象なのかな?



這う這うのていといった様子でなんとか僕の目のへとやってきた。



見ると汗だくで顔面蒼白。しかもまだ小刻みに震えている。



すーはーっと深呼吸もしている。過呼吸まではしていないようだ。



ふふっ、なぜか僕は泣きそうになった。



しかし僕は負けない!謎の想いを胸にもう一度質問をしてみる。



『なんで柱に隠れていたんですか?』


もはやどうでもいいのかも知れないが意地になっていた。



普通ならここはどこですか?や僕はどうなったのですか?と聞くべきだろう。


しかし理由もわからずこんな所に居てしばらく放置。



その後質問すれば答えは見当違いでこちらへやってくる。



それも怯えながら。



少なからず僕は凹んだ、だからもう一度同じく質問をしたのだ。



自尊心。



それは時に間違った選択をする。



そして僕は間違った。



目の前の女の子はゆっくりと震えながらこちらを見る



その目にはもはや溢れんばかりの涙が溜まっていた。



(や、やばい!)



そう思うが時すでに遅しである。



『うわぁああーーん』


  



ギャン泣きである。



それはもう誰がどう見てもギャン泣きであった。



僕の心はここでもう折れた。



それはもうポッキリと。



気づいたら真っ白な知らない世界に居て自分がどうしてここにいるのかもわからず



何をすれば良いのかもわからず



唯一いた人物、目の前の小さな女の子にギャン泣きされた。



真っ白な世界でギャン泣きする女の子と呆然とする僕。



もう僕がちいさな女の子を泣かせている様にしか見えなかった。


いや、泣かせたのだろう。


ちいさな自尊心でちいさな女の子を泣かせる。


自尊心はどこかへ行き今は罪悪感に押しつぶされている。






どれくらい経っただろうまだ女の子は泣いている



本格的に。



もう地べたに座って泣いてる。鼻水も出ている。



とうとう女の子は『えぐっ、ひっく、えぐっ、ご、ごほっ!』


と、やばいしゃっくりをしだした。



このままでは過呼吸になってもおかしくない。



僕はわずかに残った勇気を振り絞りそっと女の子に近づいてゆっくりと背中をさする。


『だ、だいじょうぶだよ〜怒ってないからねぇ〜』



そーっと出来る限り優しい口調で語りかける



『ひっく、ひっく…ほ、ほんと?』



ぐちゃぐちゃな顔でこちらを見る女の子。



『う、うん。お兄さん怒ってないよ〜』



もう一度ここでギャン泣きされたら僕はもうどうしていいかわからない。


なので精一杯、それはもう精一杯優しく返事をする。



『大丈夫、大丈夫〜。だれもおこってないよ〜』



平均台を歩いてる気分だ。



高層ビルに架かる平均台だ。


ゆっくりと慎重に。決して焦ってはいけない。焦れば落ちてしまう。


優しく背中をさすりながら安心させるようにゆっくりゆっくり…



もう間違ってはいけない!



焦らず、焦らず、優しく、優しく、ゆっくり、ゆ〜っくり、、



すると女の子は次第に落ち着いてきた。


(まだだっ!ここで焦ればまた泣いてしまう!)


ゆっくりと、ゆっくりと、背中をさすり笑顔を向ける。


ぐすっ、ぐす…


だんだんと泣き止んできた女の子。



どれくらい経っただろう?はやる気持ちを落ち着かせながら今は女の子を落ち着かせる事ただそれだけに集中する。




そしてついにその時は来た!




『ふあ〜、ご、ごめんなさいぃ、急に泣いちゃって…』


女の子がようやく声をかけてくれた。



ふぅーっと内心大きなため息をつく。



よかった。泣き止んでくれて。心の底から思った。


すると今度は女の子の方から語りかけてきた。


『あ、あのね、あの、あ、あのっ。、』


『うん、うん。大丈夫だよ〜聞いてるからゆっくりねぇ〜』


『う、うん、あ、あのね、はじめてみたからなの!』


(ハジメテミタカラナノ⁇)


うん?どうしよう、意味がわからない。でもここで間違うとまた泣いてしまうかもしれない。



『そ、そっか〜。それは大変だね〜』


もはや何を言っているか僕の方がわかっていない。


しかし言葉は続く。


『こうやれららば、こうやれればこうやれば、あっ、あうぅ〜、ちがっくて、ちがちがうくてぇ』


おぅふ、やばい。


『うんうん、大丈夫聞いてるよーゆっくりでいいからねぇ』


ふぅわ、ふぅーっと深呼吸する女の子。


『えっとね、、ユメリカが女神なの!』


『へぇ〜、女神なんだー』


え?女神?ユメリカ?んん??


『そ、そ、そうそうなの!で、でユメリカは女神ではじめてだっから、ら、みたの!』


『うんうん、そっかー!』


どうしよう、内容が入ってこない。


『えっと、そのユメリカ?ちゃんはどこにいるのかなー?』


とりあえず出てきた名前らしき物に絞る。


『ゆ、ユメリカはユメリカなの!』


そう言ってちょっとふんすと女の子自身を指差した。


(あ〜、この子がユメリカなのね!よし少し会話になったぞっと。)


『そうだったんだね、じゃあはじめましてユメリカちゃん』


そう笑顔で僕は応えた。そして同時に思った。


え?ユメリカは女神とか言ってなかったっけ?



『うんー!はじめまして■◾️◾️◾️さんっ!』



えっ?なんかごにょごにょ言って聞き取れない?



『あ!あ、ごめんなさい。お兄さんは今、前の名前はわからないんだった。』


突然そんな時を言われた僕は少し混乱…するかと思ったが何故かしなかった。


なにゆえ?


疑問は普通に出るのに…


すると不安そうに女の子が


『ごめんなさい、、怒った?』と聞いてきた。


『いやいやお、怒ってなんかないよー!全然!ほらっ!お兄さん笑ってるでしょ!』


よくやった!反射で笑顔を作った自分を褒めてやりたい!


ん〜しかしどう言う事だ?名前はわからない、ここがどこかもわからない、なのに焦らない。しかしユメリカという女の子が泣くのは焦る 


女の子に少しずつ話しかけながら思考は自分に起こっている事を考える。


我ながら頑張っている。



そして短いやり取りをいくつかするうちにユメリカちゃんも段々とおちついてきたようだ。


そしてそれは僕も同じだった。


そしてきっとちがうことがあひとつ。


それは段々とぼくの血の気が引いていく事だった。


しかしこのままでは話しが進まないので意を決して質問する。(当然優しくゆっくりと)


『えっと、ユメリカちゃんは女神様なんだよね?』


半ば確信しているが、いるが半分ほどは外れていてくれと思う自分がいたが…


『そ、そう!ユメリカは女神なのっ!』


おーう、やっちまった。


どうやら僕は女神様を盛大に泣かせてしまったようだ。


僕消されるのかな。


そんな不安を抱いた瞬間変化が起こった。


真っ白な空間にある神殿がほのかに輝くと女神様の蔓のサークレットが淡い光に包まれた。


な、なに?と思ったが特には変わっていない様子。


いや、ひとつだけあったわ。


何故か目の前のちいさな女神様の顔がりんごの様に真っ赤になっていた。


え?


き、急な羞恥心⁈え?なに?もうなんなの⁈


『ごめんなさいお兄さん。ユメリカちょっとあわてちゃったの。ちょっと落ち着いたの。』


少し俯きながらもじもじと話し出した。



ど、どーした⁈


僕の方が急に焦り出した。なぜ神殿とサークレットが光ると落ち着くんだ⁈


もはや何もわからない。しかし無情にも話しは進む。


『柱に隠れていたのはここに初めて人の魂が来たからなの!でね、ふわふわの魂だと思っていたら前のままの人の形の魂だからちょっと怖くなっちゃったの。でね!ここの神域で神に連なる者以外と話すのが初めてだったからどーしよと思ったら隠れちゃって、でね!長いこと隠れてたからお兄さん怒ってると思ったらまた怖くなってね。でね!怖くなったのにまえに出てきたらまた怖くなってぇ、そ、それで泣いちゃったの、だ、だから色々とほんとはお話しをしてね、希望を聞いてね、でね!ユメリカからもあげるものがあるのにね、でね!』


お、お、おふぅ、、めっちゃ早口で喋り出したぁーー!


ちょ、ちょっとま、まって、待ってぇ!


情報が多いよ、そして早いよ。


あ、あぁ〜なんかそこめっちゃ聞きたいけどマシンガンが止まらん。


どーしよ、、と、とりあえず



『女神様おちついて!!』





———————————————————

♦︎作者より



素人が暇つぶしに書いた作品です。


誤字脱字、多々あるかもです〜。


話の内容も少々脱線気味ですがお目溢しよろしくなのです〜

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る