第19話 暗闇再び
暗闇がまたやってきた
一年三か月ぶりにやってきた
手土産片手に
うすら笑いを浮かべて
のんべんだらりと
やってきた
暗闇とともにある
日常が始まる
ぬかるんだ地に立ち
自らの
なけなしの野生を
喚起する
わたしは
敗北するだろう
時代の中で肥え太る
暗闇は
もはやわたしのこの
錆びた剣では
太刀打ちできない
勝つことではなく
敗走の中で
剣は握り続け
冷静を保っていられるか
問われる
問うのでなく問われる
いつも
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます