わたしのわざと

慈雨

誠は、付き合っていた頃から遊び人だった。

二股をかけられるなんて、しょっちゅうで

私は、そのたびに、いちいち傷ついていた。

けれど、誠は、本当に綺麗な顔立ちをしていて、

私は、良くないことは、わかっていたけれど、

誠を、すぐ、許した。

それもあってか、誠は、好き放題にしていた。

でも、結婚すれば、遊びにも、いいかげん飽きるだろうと、私はふんでいた。

だけど、結婚しても、誠の女好きは止まらなかった。

修羅場なんて、当たり前のように、

何回も、やってきた。

だけど、やっぱり私は誠を許してしまった。

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