第2話 魔法使いちゃん

はてさて、本格的に俺の旅が始まる訳だけども装備を確認してみよう


・布のふく

・こんぼう

・1000ゴールド

俺レベル1


………うん死ぬな間違いなく死ぬ

魔王どころかそこら辺の魔物にコテンパンにされて無惨に死にそう

とりあえずで武器を探したらこんぼうなんて誰も使わんやろと思いつつ押し入れにあるものを探したらあった

どうやらおじいちゃんのものらしい

ぐっじょぶおじいちゃん


母さんと父さんに魔王討伐の話をしたら

「ついにきたのね!」

「ああ、行ってこい!」

なんて乗り気だし息子の心配なんてあんまりしてないみたい

かなしみ、いてきます

畑継ぎてえ~


幼馴染みの店で薬草を買えるだけ買う

「薬草買えるだけ頼む」

「もしかして勇者様ってやつ」

「そんなとこ」

「これ、お守りね!私だと思って」

「ありがとう」

防御力の上がるアミュレットだ

けっこう心配してくれていいやつだ


薬草×10


そうだ!

忘れちゃいけないのが魔法使いの人がくるんだとか

なんでもおうさまいわく「プロじゃ!」らしい

うるせえハゲおうさま


待ち合わせ場所というか町の入り口で待っていると

それらしき人影が見える


「勇者さま~♪」

ずてん


盛大にこけた

あ、パンツみえた白かあ~


「大丈夫?」

手をかしてやる

「あ、はい」


プラチナブロンドの髪にローブと魔法使い特有のとんがり帽子あとは樫の杖なんかも持ってる

いかにも魔法使いという格好の女の子だ


「ではよろしくお願いいたします勇者さま」

「あーそういう堅苦しいのいいから」

「ええっ!?練習してきてたのに」


お願いしますこだわりなんですと懇願されたので仕方なく了承する


「で俺の名前は~」

「ストップです勇者さま、名前は呪術的にまずいんです」

なんでも名前を叫んだりすると呪われてしまうことがあるそうな

「………あーまほつかちゃん」

「勇者さま」

ふんす!と自慢気そうな魔法使いちゃん

まあかわいいからいいか


「それではキスをしましょう」

「!!!!????ぬ!!???」


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