2024年10月24日 01:27
星の顔への応援コメント
この度は私の自主企画に参加だけでなく、作品を書き下ろしていただきありがとうございます。正直、新作は一つも来ないかもと思っていたので驚きましたし、とても嬉しく思います。これだけで自主企画大成功だと言えるくらいです。作品拝読しました。私たちが一般的に「星は綺麗だから好き」なのと同じように、主人公もまた、「彼女の顔が美しいから好き」という純粋な感情が始まりだったのでしょう。しかし、その「尊ぶべき美」が手の届く範囲にあることで、憧れの象徴として眺めているだけではなく、独占したくなる対象へとなってしまった。次第に単純な美しさだけでなく、その光の陰にできる負の部分にも魅力を感じるようになっていくその様は、私たちが「星」へ向ける感情とは乖離していて、人生や世の中をどこか達観したようなスタンスと相まってとても倒錯的で静かな迫力がありました。思えば、空の星が輝いて見えているのも、実際には命を燃やすかのごとく凄まじいエネルギーの爆発によるもの。自己犠牲によって「彼女」が周囲からは輝いて見えているのは、そういったメタファーとして巧みな描写ですね。そして、輝きと眼鏡に遮られた「彼女の顔」に潜む「ブラックホール」という存在。恋人として身も心も「彼女」に近付くことができた主人公が、不意に現れたその闇へと飲み込まれていく。ラストシーンは二人の関係性を象徴する、これ以上無い美しい結びだと思いました。そして、この作品において「星」だったのは「彼女」だけではなく、主人公もまた同様なのだと感じました。「彼女」が周囲から聖女かのように見られているなか、主人公だけは「彼女」を守っていた。そんな主人公の振る舞いが周囲とは違った美しい存在として「彼女」には見えていた。そうして「愛してると言ってほしい」とせがんだのは「彼女」からであり、そのとき主人公がその瞳に見た「星の輝き」こそが、主人公自身のそれに他ならないと私は自然に思えました。一見すると、主人公が神秘的な「彼女」に一方的に強く惹かれているように思えますが、実のところ、共依存に近い関係に陥っているのではないかと想像しました。個人的に好きなパターンなので、願望でもあるのですが……。美しく、そして宇宙の無限性にも似た底の知れない愛のお話でした。素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました。
作者からの返信
こちらこそ、素敵な自主企画に加え応援コメント、レビューまで誠にありがとうございます。僭越ながら六番さまの作品がとても好きで、自主企画のお知らせをいただいた際にはなんとしても新作を書き下ろしたいと思い、参加いたしました。まだまだ未熟な自分の技量でどこまで楽しんでいただけるか不安でしたが、いただいたコメントを拝読し胸がいっぱいになりました。特に、主人公の強固な主観によって遮られた、ふたりの共依存に等しい関係に気づいていただけるとは作者冥利に尽きます。重ね重ね、お礼申し上げます。最後に個人的な話になりますが、この場をお借りして……六番さまの作品をいつも心待ちにしております。どうか今後とも体調など崩されませんよう、何卒ご自愛くださいますようお願い申し上げます。本当にありがとうございました。
星の顔への応援コメント
この度は私の自主企画に参加だけでなく、作品を書き下ろしていただきありがとうございます。正直、新作は一つも来ないかもと思っていたので驚きましたし、とても嬉しく思います。これだけで自主企画大成功だと言えるくらいです。
作品拝読しました。
私たちが一般的に「星は綺麗だから好き」なのと同じように、主人公もまた、「彼女の顔が美しいから好き」という純粋な感情が始まりだったのでしょう。しかし、その「尊ぶべき美」が手の届く範囲にあることで、憧れの象徴として眺めているだけではなく、独占したくなる対象へとなってしまった。次第に単純な美しさだけでなく、その光の陰にできる負の部分にも魅力を感じるようになっていくその様は、私たちが「星」へ向ける感情とは乖離していて、人生や世の中をどこか達観したようなスタンスと相まってとても倒錯的で静かな迫力がありました。
思えば、空の星が輝いて見えているのも、実際には命を燃やすかのごとく凄まじいエネルギーの爆発によるもの。自己犠牲によって「彼女」が周囲からは輝いて見えているのは、そういったメタファーとして巧みな描写ですね。
そして、輝きと眼鏡に遮られた「彼女の顔」に潜む「ブラックホール」という存在。恋人として身も心も「彼女」に近付くことができた主人公が、不意に現れたその闇へと飲み込まれていく。ラストシーンは二人の関係性を象徴する、これ以上無い美しい結びだと思いました。
そして、この作品において「星」だったのは「彼女」だけではなく、主人公もまた同様なのだと感じました。「彼女」が周囲から聖女かのように見られているなか、主人公だけは「彼女」を守っていた。そんな主人公の振る舞いが周囲とは違った美しい存在として「彼女」には見えていた。そうして「愛してると言ってほしい」とせがんだのは「彼女」からであり、そのとき主人公がその瞳に見た「星の輝き」こそが、主人公自身のそれに他ならないと私は自然に思えました。
一見すると、主人公が神秘的な「彼女」に一方的に強く惹かれているように思えますが、実のところ、共依存に近い関係に陥っているのではないかと想像しました。個人的に好きなパターンなので、願望でもあるのですが……。
美しく、そして宇宙の無限性にも似た底の知れない愛のお話でした。素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました。
作者からの返信
こちらこそ、素敵な自主企画に加え応援コメント、レビューまで誠にありがとうございます。僭越ながら六番さまの作品がとても好きで、自主企画のお知らせをいただいた際にはなんとしても新作を書き下ろしたいと思い、参加いたしました。まだまだ未熟な自分の技量でどこまで楽しんでいただけるか不安でしたが、いただいたコメントを拝読し胸がいっぱいになりました。特に、主人公の強固な主観によって遮られた、ふたりの共依存に等しい関係に気づいていただけるとは作者冥利に尽きます。重ね重ね、お礼申し上げます。
最後に個人的な話になりますが、この場をお借りして……六番さまの作品をいつも心待ちにしております。どうか今後とも体調など崩されませんよう、何卒ご自愛くださいますようお願い申し上げます。
本当にありがとうございました。