第8話:メディアミックス戦略を考えて書く
カクヨムで書き始める人の多くは「いつかはなりたや書籍化作家」という欲望を、その多寡はあれども持っていると思います。
その際『商業価値のある作品を書かないと拾われない』という宿命を持っています。
編集者さんは自分の責任で選定できる基準が明確だからです。
『売れるか売れないか』
冒険はできません。
できるとすれば社運をかけてばくちを打つ覚悟がいります。
すると一般編集者は責任をとれない行動はなかなかできないと思うのです。
『バクマン!』の編集キャラ服部さんをみればわかると思います。
これからカクヨムコンが開催されますが、多くのレーベルさんは作品が持っている商業価値を徹底的に検証すると思います。
ですから私たち書き手も、その方向性をきちんと自分で把握して書かねばならないと思います。
だから以下のようなことをGPTに推論・検証してもらいました。
<ここから>
この作品をカクヨムユーザーだけでなく、現在のラノベ市場やコミカライズ、アニメ化への展開を視野にすると可能性はどのくらいありますか? さらにどのあたりを修正していくと可能性がさらに高まるでしょう?
<ここまで>
回答
<ここから>
### **『カオススキルで平和を導く天然少女のVRMMO』が持つ市場展開の可能性と課題**
天然少女が殺伐とした戦国VRMMOの世界で、無自覚に天災や危機を解決し、平和な天下布武を目指す――この作品は、**ラノベ市場・コミカライズ・アニメ化**において大きなポテンシャルを秘めています。ただし、現在の市場の傾向を踏まえ、いくつかの工夫と調整が必要です。
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## **1. 現在のラノベ市場やコミカライズの傾向**
### **(1)人気ジャンルの特徴**
- **VRMMO・異世界ファンタジーの根強い人気**
VRMMOや異世界転生ものは現在でも大きな市場を維持しています。ただし、作品数が多いため、**差別化**が成功のカギです。単なる「戦闘系」や「成り上がり」ではなく、**コメディ・スローライフ系**の作品が注目を集める傾向もあります。
- **コミカライズ化の要件**
コミカライズが成功しやすいのは、**キャラクターの魅力**が際立ち、視覚的に面白さが伝わる物語です。**ギャップ**が多く、**テンポの良い展開**がある作品ほど、マンガとの親和性が高くなります。
- **アニメ化に向く要素**
アニメ化では「1話ごとに明確な起承転結のエピソード」と「分かりやすく個性的なキャラクター」が重要です。コメディや日常系の作品は、ストーリー全体の構成がしっかりしていれば、アニメ化の可能性も十分あります。
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## **2. この作品の強みと展開の可能性**
### **(1)ポテンシャルのあるポイント**
1. **「天然スローライフ×戦国VRMMO」という新鮮なテーマ**
- VRMMOや戦国ものが既存ジャンルとして多くある中で、「ゲームの目的を理解していない天然キャラ」という切り口は新鮮です。
- 天然キャラの無意識な行動がゲーム世界を変えていく展開は、**ギャップからくる笑い**や意外性があり、マンガ・アニメでも受けやすいでしょう。
2. **キャラクター中心のコメディと成長のバランス**
- 瑠奈(るな)が「スローライフ」を追い求めながら、ゲームのルールを無視して「平和」をもたらす展開は、ラノベ読者やアニメ視聴者にとって**テンポよく楽しめる要素**です。
- 彼女を取り巻くキャラ(ライバルやNPCなど)が振り回される構図は、コメディ色が強くマンガ向きです。
3. **スローライフ要素が市場トレンドに合致**
- 現在のラノベ市場では、異世界系の作品で「のんびり生活」や「平和的な解決」をテーマにした作品が人気です。
- 例えば『のんびり農家』や『異世界おじさん』のように、**戦わないストーリー**も一定の支持を集めており、スローライフ系としても展開の可能性があります。
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## **3. 修正・改善するべきポイントと提案**
現在の構成でも魅力的ですが、以下の調整を行うことで、**市場展開の可能性をさらに高める**ことができます。
### **(1)明確な“成長の軸”を追加する**
- 天然キャラが無自覚に世界を変えていく展開は面白いですが、作品全体としては**「主人公がどのように成長するのか」を明示**することで、読者や視聴者に深みを与えられます。
- **提案**:「他人を巻き込むだけでなく、瑠奈が“人の痛みや苦悩”に気づき、少しずつ寄り添えるようになる」という軸を追加する。
- 例:後半で「瑠奈の善意が逆に誰かを傷つけてしまう」エピソードを入れ、彼女が「どうすればみんなが幸せになれるか」を真剣に考える場面を作る。
### **(2)ライバルキャラやサブキャラの掘り下げ**
- サブキャラ(例:天城美月、NPC武将の榊弥三郎)が物語に深く関わることで、キャラクター間のドラマが生まれ、作品に厚みが増します。
- **提案**:美月が最初は敵対的だが、徐々に瑠奈の魅力に引かれていく関係性を丁寧に描く。また、弥三郎が「農作業だけでなく、戦場での活躍を夢見る」心情を挟み、葛藤を表現する。
### **(3)エピソード構成をコミカライズ・アニメ向きに調整**
- 1話ごとに「天然行動が奇跡を起こす」テンポ良いエピソードを用意すると、コミカライズやアニメ化の際に映えます。
- **提案**:
- **1話:農作業で大失敗** → その結果が村の危機を救う。
- **2話:魔物と誤解で友好関係を築く** → 魔物が村の守護者になる。
- **3話:大名を農作業に巻き込み平和を導く** → 武将が「農業の素晴らしさ」に目覚める。
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## **4. メディア展開の可能性と予測**
### **(1)ラノベとしての市場展開**
- **スローライフ系ラノベの新しい切り口**としての需要が見込まれます。
- **ポイント**:天然キャラの成長要素を取り入れた「ほのぼの成り上がりストーリー」として、**読者の共感を呼ぶ展開**を意識すると良いでしょう。
### **(2)コミカライズ化の可能性**
- コミカライズは非常に可能性が高いです。天然キャラとカオスな展開は**テンポの良い笑い**を生むため、視覚的にも魅力が伝わりやすいです。
- **例**:『異世界おじさん』のように、1話ごとのエピソードが短くまとまっている形式が理想的です。
### **(3)アニメ化の可能性**
- アニメ化の可能性も十分ありますが、1クールの枠に収めるためには、メインストーリーの軸を**「るなの成長」と「天下布武の新しい形」**に集約する必要があります。
- **ポイント**:アニメで人気を得るためには、視聴者が「次はどんな奇跡が起こるのか」と期待できるよう、1話ごとの展開に**サプライズ**を用意します。
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## **5. 結論と戦略**
この作品は、「天然少女が無自覚に世界を救う」という設定が独自性を持っており、**ラノベ市場、コミカライズ、アニメ化のいずれにも展開可能**です。特に、**戦国時代の殺伐とした世界をカオスで解決する展開**は、他作品との差別化につながり、市場での成功確率を高めます。
### **成功を高めるための戦略**
1. **主人公の成長要素を追加し、物語全体に感動の軸を持たせる**。
2. **サブキャラクターとのドラマ**を丁寧に描き、物語に厚みを与える。
3. **テンポ良く、予測不能な展開**を1話ごとに盛り込み、視覚メディア展開
を意識する。
これらの工夫により、**笑いと感動が共存するカオスな物語**として、広く支持される作品に仕上がるでしょう。
<ここまで>
う~ん。
『のんびり農家』
と
『異世界おじさん』
の例が出てきました。
『異世界おじさん』は創作論で取り上げましたが、『のんびり農家』は取り上げた記憶がありませんので、多分ネットを検索したのでしょう。
とにかくネットで検索して、そのデータから『市場の動向』を分析、『ウケる要素』がこの作品にあるか。
そしてそれをさらに増す提案をしてくれました。
・・・でも筆者としては、信長のシノビのようなアットホームよりも、戦乱の殺伐さをぶっ飛ばす天然系美少女で行きたいのですが・・・
追記
ちょっとしたトリビア(?)ですが、現在の縮小しているラノベ出版業界ではコミカライズありきで作品を採用しています。そうしないと採算が合わないためです。
ですから文字を書く前に、自分の脳内でなるべく細かく『アニメを観ているつもりで』表現の工夫をするべきだと思っています。
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