バイト先

第3話

アオイは「あ、姉ちゃーん」と手を振った。

え?ぽかーんとしたナオだが、周りは納得したようだった。店長に「なになに?弟さん、来てるの?あら、イケメン。行ってきなさい」と言われた。


ナオはアオイに「どういうこと!?」と言った。アオイは

「ナオは、俺に対して屈託なく話してたからさ、それに心配もしてくれたし。お返しだよ、それで、なに?どうしたの?その顔」と聞いてきたから、

だってあの群衆よ、SNSに何書かれるか分かったもんじゃない!そう言うと

「じゃ、俺が紹介してやるよ、新しいバイト先」とアオイは手を差し出してきた。え?


「ていうか、バイト掛け持ちっていうのも気が引けるから全部辞めな」とも言われた。はぁ!?


ミナトは心配したが、ナオが「大丈夫だよ」と言っても聞かなく、仕方なくミナトを連れてきた。怒られるかなと思ったが、アオイは快く受け入れてくれた。


ミナトは、アオイの家で可愛がられた。アオイの顔は複雑だった。


ナオは、アオイのお母さん・ナツミに「ナツミさん、すみません」と言った。すると、ナツミは

「ナオちゃんはいつも礼儀正しいね」と言った。


ナオは、ミナトに「いい子にしてられる?」と聞き、ミナトがうなづいたので、アオイに付いていくことになった。

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