第33話
死に掛けの状態であるとも自身を仮定した
危険は一瞬だが遠ざかってはくれたはずなのだ。だがそれだけでは諸共しないくらいのちっぽけな変動にしかなってはいなかっただけである。
(つまんないつまんないつまんないつまんないつまんないつまんないつまんないつまんないつまんないつまんないつまんないつまんないつまんないつまんないなんで未だに続いているのよッ⁉)
今もこちらを執拗に追いかけてくる触手の存在がいるのならそれは必死こいて逃げ惑っている理由にもなってしまう。なんでこうまでして走り出さなければいけないのかとも思うのだが死にたくなければやらされるというのだから当然ともいうのか。
たとえあの三人から離れてしまったとしても全力で距離を取らなければいけない状態だ。
この周辺をグルグルと廻っていればなんて甘い考えなんていうのもあったのだ。絡めてしまえばそれで一発一瞬というのでしばらくの時間稼ぎにはなってくれたのだろうとも考えたのだ。素人考えとも思ったのだが実際にいろんな話で蛇やらが絡まってしまうというのを見聞きしている。………………………………当然ながら明らかに実体験とはいえない次元や時代の差を持ってしまっているのだが。
だがまぁそれが巧く効くとは完全ながらそして当然ながら思っているわけもない。
このビル街をバクバクと抉り飛ばして破砕していながら真っ直ぐにこちらにへと手を伸ばしている存在が素人相手に姑息な手をやられて絡まるなんていうのはそれこそ誰でもわかっている事だが、想像だにしない手を打たなければ実現しない。
(そんなのそれこそ素人が出来るわけがないでしょうがッ⁉それが出来るのならもう本当にそれが成功した際には今後しばらく素人なんていえなくなるって)
ゴロゴロと転がっているビルであった残骸というのが目の前から来ているのであれば今まで自分がどう進んできたのかすら見直すことを強要させてくる。完全に目の前が真っ暗になってしまうのが間近に迫っているのだから物騒この上ない状態だ。
では後ろに下がっていけばいいではないかとも思うではないか。だがなぁ、ここは涙をこらえて衝動的に走り出してしまうことをしてはいけない。何故かともいうのかともいえば、しっかりと後ろから触手が地下深くから視界を外して勢いよく向かってきているのだ。
ツッコミどころが多いと叫びたくはなるがそんな間などもないとないとはわかってはいるのだ。だが言わずにはいられない。
「ざっけんなッ⁉」
女性とは思えない口調でちゃんと女性らしい声色と高さで全力の叫びをあげてしまうことをした
(横、開いてんじゃん)
それで飛び出していく。どこにへと言えば右横に建てられて何故か今まで無事で済んでいるビルの一棟にである。そこに転がり込んでみればすぐそばを触手とその瓦礫というのが衝突していく。
………………………………………………なんていう展開にすらもなってはくれずにいる。その触手というのは目の前にまで引き込んでいったその触手というのを受け止めていけばがっちりと掴むことをしてみせたのだ。ここで
これでがっちり掴んだ後にそれを持ち上げることをしてみせるのだ。この時点でまさかともある程度の想像はまぁ出来てしまう。だがそれは本当にまさかの事態だとも思うのだから本当にやられるなんて思うもしなかったんだ。
まさかそのまま持ち上げてこちらまでぶん投げてくるなんて。
「本当にやんなッ」
本当にやられてしまったのであれば、ここでやるのはその瓦礫の前にへと飛び出していくことである。やるしかないとも考えてしまうのだが成功するなんてハナから思うわけもない。
全力で前に前に上空にへと飛び越えていこうと跳躍を見せていったのである。その先にある者なんていうのはどうせやっぱりウネウネ動いている触手ばかりのものしか見つけられはしない。
女性であれば気持ち悪いなんていうのが感想として挙がってくるだろう。素直に生理的嫌悪というのがボンっと飛んできているのだろうなぁとも思う。
だがそれを見てしまったところで着地を止める方法などというのは存在しているわけにもいかない。それはもう重力にパワーでごり押ししているだけであるので普通の人間にはできません。
なのでこのままいけばこのタコよりも相手するには真っ直ぐ飛び込んでしまうことになる。であればどうしていいのかという答えになる。
(なめんなってぇの)
もうしばらく自分の心というのがよっぽど荒んでしまっているのがそこで自覚出来た。この触手の数であればもしかして対処する方法だってあるかも知れないとも考えた。そして偶然たまたま揃っていたこの瓦礫というのが傍で飛んできている状態であるのでそちらにへと手を伸ばしてしっかりと掴んでいくことをしてみせたのだ。
そのまま手元へと引き寄せて真っ直ぐに全力で下方へと叩きつけることをしてみせたのだ。その結果としてどうなったのかといえばまぁ触手の上に乗っかってしまっただけ。
それで地面にへと押し付けた後にへと気づかされる。この触手というのはバタバタと動くことすらも普通にしているのだか元気なことで。それと同時に加重で潰してしまうのが難しいというのが見つかってしまう。
更にいえば恐ろしいことに周囲から襲い掛かってくるのがある触手が数多くある。
なんで叫ぶつもりもない。で、そこでようやく気付いてしまった。気づかされてしまった。これで相手を殺害するなんて意図があるというのならとっくの昔に速度に乗せて突き刺してしまうのは出来ているはずなのだ。だというのに未だ生きているのなら相手は対象をコロスつもりがなくどこかに追い込んでいくことのためにこの手段を用いているのではなかろうか。
ではそれを回避するためにどうするべきなのか。そこまで行ったところで既に間近に触手は傍にやってきている。あぁそうであれば、相手の意図の読むのにはこれ以上ない方法が
これが何を意味するのかといえば分かりやすくも当然なことである。ただ足元にある瓦礫一枚とその下にある触手があるとかいう状態にて立ち尽くしているのみであるのだ。
このままに速度を乗った一撃というのが触手を用いて飛んでくる。それによって出てくるのは多量の出血ということである。全力で心臓のそばを貫いていた状態であるだけ。
呼吸が余りにもしにくいのは心臓の動きを杭で阻害しているからであろう。そのていでストロークが大きく打てなくなってしまったということ。これはかなり苦痛の伴うことなんだがなぁ。
だが歯を食いしばっていけば力だって入るからどうにか動いていられる。あの
そして
だがここで終わらないのが追い詰められてしまった
掴んでいったその触手を引きこんでいってしまう。かなり強靭に造られているとは握っていればこの掌からも感触として伝わってきている。やっぱり誰だって何も自分の躰が潰されるのは嫌だろうなぁ。
そこから出てくるのは大したものではない。ここで出てくるのは………………いくら引っ張っても増えるは増えるはの触手の数々であるのだ。まぁまぁこれだけでは流石に驚きはしないのが今更だ。
だが………………これでどうなるのかといえばやっぱり長居は長い葉でいくらでも出てくる。やっぱずっとやり続けているせいで言語思考の方がおぼつかなくなってくる。心臓の傍を貫かれた状態にてずっと躰をひたすらに同様にと動かし続けているのであれば疲労なんていうのは目の前に永く押し付けられていて当然というモノだ。
目が血走っている時点でもうおかしくなっている。ハイでなんでこれをなっているのか疑問を弾いて隅に追いやられている状態だ。
こんな中でようやく足元に敷いていたコンクリートの塊にから何かしらの音が響いていた。それはしっかりと踏みしめていた脚から伝わってきている。原因はハナからわかり切っていること。力の入れ過ぎだ。
その直後にて、踏みつけているコンクリートの塊の下から鮮やかな液体というのが飛び上がっているのを視界の端で目にする。それが余りの勢いで出てきたために躱すことすら出来ずに頬へと浴びることになってしまう。
傷などなければ躱せたことには悔しくも現在そんな余裕もなくそのために舌打ちをしおうもんなら踏ん張りだって効かなくなってしまうのでやれるわけもない。
「まだまだあぁ‼」
ここが正念場だとも確信をした
これはもうマトモな感性をした女性であればとっくの昔に顔を歪めていて当然。それをいってしまえば胸を貫かれてしまったのなら心臓に直接傷を与えた一撃でなくとも長時間それを維持させて意識を保っているのなら、それは最早人間とは呼ばないのではなかろうか。
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツとひたすらに肉塊が潰されてしまっているのがこの倒壊ばかりで既にそうとは、跡と呼べてしまうくらいの破壊の空間である。そして潰された肉塊がどこにあるのか、それは
彼女の立っている場所は、今はこのプレートの上に乗っている大地にちょこんとである。それが壊れていないだけにどれだけ頑強な出力を有しているのか。
ベリべりと遠くから何かしらが剥がれていく音が手元からも聴こえている。それがどこからと、耳を澄ませてみれば恐ろしいことにすぐそばのというか先ほど飛び込んでいったビルの位置であった。これに気づかされてしまえば後は簡単だ。
胸に突き刺さった一本というのを引き抜いていく。これはもう力も失っている様子で動いていく気配なんてない。ここからようやく枷もなく走れる。呼吸を整えていけば心臓は身体が壊れる心配なんてしていないとばかりに全力でバクバクと往復を始めてきていた。
実は
そこでもうその掴んでいる触手を手繰り寄せているそれを手繰り寄せていくことをしていく。あちこちを飛んでくる触手で抉られてしまっていたが、回避は出来るだけしていたのであるが、そんな足元踏ん張っている状態では僅かにでもなるということなのに。それで生きていられるのなら戦闘センスがずば抜けている証拠か。そんなのがあっても平和な現代日本で平穏に暮らしていくには特に必要でもないのに。感性の調律が求められる。
で、そうこうしている間にも触手の根本には近づいている気がする。かなりの距離を進んでいるはするが、それはそれとしてかなりの速度で進んでいるためにそれと時間の感覚が極限状態で可笑しくなってしまっているのが問題。
まあ、それで見つかってはくれた。それはまぁ瓦礫に埋まったその中でしっかりと多量の触手を伸ばし続けている状態であるから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます