第158話

『それよか織果ちゃん、今外にいるの??』


「・・・うん・・」


『マジで・・・。まさか1人??』


「・・・ううん・・1人じゃない・・・」


『もしかして、一氏いちうじといるの??』



・・・なんで里桜??



里桜が一緒だったら、きっと三潴も安心だったよね・・・



里桜がラインに気付いてないのは、きっとラインを気にしてないからで


別に昨日のことなんて何とも思ってないからで


・・・きっと私とのことなんて何とも思ってないからで・・・



そう思うと途端に悲しくなってきた。


ねえ、私、どうしたらいいの?


今三潴がかけてくれてるみたいに、里桜に電話かけた方がいい??



「三潴・・・どうしよ・・・私・・・」



『・・・もしかして、

"須藤凌久"と一緒なの・・・?』



なんで・・・


なんで三潴がそれを知ってるの・・・



まさかの三潴に言い当てられて、心臓がドクドクと音を上げて加速し始める。


もう嘘はつけない・・・


こうして話をしようと電話をかけて来てくれる三潴に、嘘をつくのは駄目だ。


ちゃんと、ちゃんと本当のことを言わないと。

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