第131話
「やべ・・・姐さん今日どうした?
超可愛いんだけど。」
太ももに唇を付けたまましゃべるもんだから少しくすぐったい感触になった。
「ど、どーもしてなっ・・・ん"ー」
私の声をわざと遮るようにまた四竃が吸血を始める。
そんなとこを吸血されたのは初めてで、
まさか太ももの裏がこんなにも--・・・・
一瞬恥ずかしさで涙が溢れそうな気がして
また不意に漏れそうな声と涙を抑えるため、自分の親指の下の膨らんだ部分を思い切り噛んだ。
すると唇をつけたまま四竃がちょっと意地悪そうに言う。
「姐さん・・・俺のこと、
なんか可愛い名前で呼んでよ。」
「・・・え?」
「俺だけ姐さんとの時間少ないからさ、
なんかいいあだ名付けてよ?」
「あ、あだ名って・・・」
「姐さんしか呼べないような名前。」
太ももから血が流れたのか、
四竃がつけ根に近い部分から舐め上げた。
「っっっ・・・!」
ゾクゾクと言い知れぬ快感が背筋を伝う。
「俺もさ、姐さんのこと"ルカちゃん"って呼ぶから。」
あだ名のことなんて正直どうでも良かった。
私がしゃべり出しそうなタイミングを見計らって強く吸い付かれ、
また直ぐに舌を這わされて、
まるでただじゃれているだけの猫だ。
本当に血が欲しくて来たのか、只私をからかいに来たのか。
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