第84話
どちらの性別で生きていくべきかを悩みに悩んで自分で決めたところで、他人には受け入れて貰えない可能性がある。
しつこくナンパをしてその気にさせておきながら最後に逃げ出す三潴は鬼だ。
もしかしてうちのチーム名である"bad jorker"は三潴本人のことを指しているのでは??
「アイツはボッコボコにしてやらないと気が済まないわ!!」
「・・・うん、
俺も蘭を侮辱した罪、絶対に許さない・・・ボコボコにしてやる・・・。」
蘭と斗和が三潴のフルボッコ宣言をしたところで、私は思わず気になっていた言葉がぽろっと口から漏れた。
「・・・蘭と斗和は付き合ってるんでしゅか?」
咄嗟に凌久が私を見下ろす。
漬物を食べていたハン君も私の方を見た。
・・・しまった・・・
私が人様の恋愛に興味のある女だと思われてしまう。
「え?付き合ってないわよ??」
蘭が即答してくれた。
「・・・え、しょうなの?」
「うん、ただのセフレよ。」
「・・・・・・」
そうか・・・蘭も相当な遊び人なのか・・・。
いや・・・セフレ?!
待って、斗和とセフレってこと?!!
何をどうやって、セフレ??!!
私は出来る限り顔が赤く染まらないように頭の中をぐるぐると巡らせてみた。
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