第4話:めちゃ構ってちゃん。
「私のスカートの中、気にしてたでしょ・・・未来ちゃんエッチだね。
だから見せてあげたのパンツ・・・満足?」
「だから、違うって!!」
「ウソついてもダメだよ・・・私のメガネ相手の心理が分かるんだから」
「相手がなに考えてるかがレンズから入って来た情報が私の脳に入ってくるの」
「それにこのメガネ暗闇の中でもモノがはっきり見えるからね」
「思ったよ・・・セシルのパンツみたいって、男なら思って不思議じゃないだろ?」
「特にさ、可愛い子のパンツは素敵な目の保養になるんだよ」
「今度から見たかったら言ってね、いくらでも見せてあげるから・・・」
「はいはい、どうもご親切に・・・」
あのメガネ伊達じゃなかったんだ・・・。
「あと私バイタルチェックもできるの・・・健康管理とか」
「私がハグしたら相手の血中の酸素濃度に体温や血圧、心拍数も分かるの」
「でね、私の唾液にはビタミンCとミネラルが含まれていて私とディープキス
すると相手の口の中に唾液が入って行ってその人に栄養分を供給できるの」
「だから未来ちゃん、時々ハグして体の調子見てあげる・・・あと疲れてるな
〜って思ったら言ってね、チューしてあげるから」
「あ、分かった、毎日ハグしてほしいし疲れてなくてもチューほしいけど・・・」
「なんかいたれりつくせりじゃん・・・セシルちゃんがいれば定期診断なんか
行かなくてもいいんだ」
「重宝しそうだね・・・スマホと一緒で、いろんな機能が充実してるんだ」
「それじゃ行こうか?」
「・・・・・・・・・・」
「なにしてんの・・・」
「歩けない・・・」
「え?俺のマンションに来る前にもう故障したのか?」
「歩くのが面倒くさいだけ・・・だからぁ」
「あ、あのさ・・・セシルちゃん、服が伸びるから引っ張らないでくれる」
「だって・・・迷子になっちゃうといけないもん」
「俺について来たらいいんだから、迷子になんかなるわけないだろ?」
「じゃ〜・・・ブツブツ・・・」
「なに?、声が小さくて聞こえない」
「じゃ〜未来ちゃん〜お手々、つないで?」
「今度は声がデカいよ!!・・・鼓膜に響くわ・・・なんでも加減ってもんが
あるだろ?・・・」
「通り過ぎてく人がびっくりしてみんなこっち見てるじゃん」
「お手々、つないで?」
「お手々?・・・ああ・・・いいけど・・・」
「まじ構ってちゃんだな・・・」
お手々って・・・この子の AIは幼稚園児レベルか?
大丈夫か?こんなんで家事なんか務まるのかよ・・・大丈夫か?
「セシルちゃん、これから電車に乗るからね」
「電車に30分、バスに10分くらい乗って、そこから歩き15分くらいで僕の
マンションにつくから ・・・」
「え〜そんなに歩くの?」 」
「たったの15分なんだから・・・そのくらい頑張れるだろ?」
「無理です〜・・・ブツブツ」
「だからさ・・・声が小さいって」
「それに雨が降りそうなんだから、もたもたできないんだよ?」
タダとは言え、どうしたもんかね・・・まあ多少はバグがあっても不思議じゃない
とは思うけど・・・この分だと先が思いやられそうだな・・・。
俺が楽しようと思ってセセシルを手に入れたのに・・・逆に手がかかりそうか?。
とぅ〜び〜こんて乳。
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