保身と趣味

天川裕司

保身と趣味

タイトル:保身と趣味


ここ界隈で連続殺人事件が起きていた。

そして俺が住んでる

このマンションの中でも殺人事件が起きた。

その犯人と俺は遭遇したかもしれない。


(回想シーン)


うちのマンションはまぁまぁ大きく、

ロビーを入ると前にエレベーターがある。

そのエレベーターで、

「痛テッ!」

出てきた男と肩がぶつかった。


男は黒いフードをかぶっており、顔は見えない。

その直後、このマンション内で

殺人事件が起きていた事が分かったのだ。


(時制を戻し)


警察が来て、聞き込みが始まる。

俺の部屋にも警察が来て…


警察「怪しい人物を見かけませんでしたか?」

と聞かれた。

「…いえ、別に」

警察「そうですか。くれぐれも気をつけてください」


こんなやり取りがあり、警察は帰っていった。

でも俺は犯罪心理学や事件系の話題に少し詳しく、

今聞きに来た警察が怪しいと思う。


時間経過からして聞き込みが早すぎる。

こんな時、警察は1人で来ない。

よくある都市伝説の成れの果てか…?

と思った俺は、次の手を打った。

まぁこれは保身のためであり、

また俺の趣味のためでもある。


さっきの警官を追いかけ、

「あ、あの!思い出したんですけど…!」

と呼び止めた。

そして俺の部屋に来る。


そこでさっきエレベーターで

肩がぶつかったあの男の事を話した。


(主人公が1人部屋で)


今日も警察のパトロールの音がうるさい。

このマンションにも、どうやら本物の警察が

うようよやって来ているようだ。


テレビでニュースをしている。

キャスター「S町で起きた連続殺人事件に、新たな進展が見られました。ふたりめの被害者女性は赤いコートを羽織っていたようで…」


「……このコートだよね」

クローゼットからコートを出し、

今倒れた警察もどきの男の上にかぶせてやった。

次の保身の手はもう考えてある。


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=F1PX_aeYFGk

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

保身と趣味 天川裕司 @tenkawayuji

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ