探す孫、見ているだけの祖父

「どこにもいないよ」


かくれんぼの最中、君はしきりに言う。


「どこにもいないよ。いないの。いつもここに隠れて、わあっ! ってびっくりさせてくるのにね、いないの。ジィジ、いないの。何でいないの? 僕のこと嫌いになったの? 寝ててつまんないって言ったから?」


私はもう、一緒に遊んであげられない。

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