左片目

ソファーの背もたれに身体を預け、上を向いて眠るあなた。その状態でも、常に前髪で隠された左目は晒されていない。

小さな寝息は途切れることなく、触れられるくらいに傍へ寄ってもあなたは起きない。

前髪に触れる。起きない。

ゆっくり、ゆっくり前髪を退かしていく。


はじめて目にしたあなたの左目は、

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