キウイジャンケン
愛彩
キウイジャンケン
『ジャンケン、ぽんっ。』
わたしが『パー』で、彼が『グー』
『じゃあ、よろしくね。』
会社でお裾分けしてもらった、たっくさんのキウイたち。
キウイをどちらが切るかのジャンケンです。
彼が切ることに。
...?
妙に切るのに時間がかかるな、と。
ちらりと彼の方を見ると、びっくり仰天。
彼は、器用に皮を剥き、綺麗にキウイが輪っかになるようスライスしていたのです。
わたしは、てっきり皮付きのままキウイを真っ二つにして中身をスプーンで掬って食べるのだとばかり。
『はい、どうぞ。』
『ありがとう。』
『いただきます。』
何故でしょう、ジャンケンには勝ったのに、なんだか、勝手に負けた気分です。
【女子力】ってやつでしょうか?
なんだか、いっつも敵いません。
まあそういうところが好きなんですけれど。
たまには、優雅にスライスされたキウイを食べるのもいい気分ですね。
無論、一人でキウイを食べる時には皮付きで真っ二つ、です。そしてスプーンで豪快に。
【男子力】?強くて格好いいでしょう。
こんな自分も嫌いじゃあありません。
それでは。
キウイジャンケン 愛彩 @omoshiroikao
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