拘りの角度
愛彩
こだわりの角度
皆さまは拘りってありますか?
わたしは特にありません。
服装からして、ああ、拘りが強いんだなって男性はいますよね。
でも、わたしが好きになった彼は。
一味違います。
彼が、拘っているのは、【スウェット】
勿論、スウェットの生地に拘っている訳ではありません。
スウェットの首元のあたり。
あそこに、バツ印の様な縫い目があるのわかるでしょうか。
あれがね、嫌いなんですって。
彼は、よく新しい服を購入する度に、わたしへyoutubeの購入品動画の様に、買ったお洋服たちを紹介してくれました。
『今回は、こちらのスウェットを購入。』
『実は...こちらは少しサイズが小さいですねえ。そうです。あなたのスウェットですねぇ。』
わたしの分まで購入してくれた様で。
『あ...!これ首のところがバッテンになってるよねえ...。バッテンじゃあ無いと思ったのに...。』
すっごく落ち込んでいるのです。
本当に何年一緒に居ても、長い時間を過ごしてたって、彼の拘りの角度は理解できませんでした。
いつも、こんな事が好きなんだ、嫌いなんだと新しい発見をさせてくれるひとでした。
わたしは、人の知らなかった部分を知れる事がとっても好きですし、同じ様に違う部分を受け入れることが好きなひとが好きなのです。
それでは。
拘りの角度 愛彩 @omoshiroikao
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