そこの学生治安維持課。元最強異能兵
小宮 アオイ
第1話 高校入学前日
ほぼ誰も居ない、朝の公園。一人走っていると、後ろから誰か走ってくる。一瞬後ろを見ると、目があってしまった。そして、ペースをあげる。しかし、相手にとってはそれが挑発行為だと、思われる。案の定、ペースを上げて追いかけてくる。流石に負けるわけには行かなかったので、取り敢えずゴールまで抜かれないように走り続ける。
「なんかようか?」
後ろを振り向くとさっきの人だ。
「高校生?」
「そうだけど?」
目の前の人は考え始める。たぶん、俺の事を記憶から引っ張り出そうとしてるの太郎。しかし、それの意味はない。なぜなら、ここの地域に始めて来たからだ。
「何処の人?会ったことあるっけ?」
「いや、なと思う。」
そう返答する。正しいことはすぐに返答した方がいい。それは当たり前だが、見知らぬ相手に緊張せずに言うのは難しいだろう。
「そうだっけか。まぁいい。」
そう言い、目の前の人が走り出そうとすると、横から光輝く弾が飛んでくるのであった。
2人は、臨戦態勢になる。そして、その弾が飛んできたであろう方向を見る。
「当たんなかったか。まぁ。2発目。」
「消えよっか。」
なぜ、こいつは後ろにいる?まぁ。良い至近距離で打ち落とせば……。
——数分後
「戦えんるだ。」
俺は、さっきの人の隣へ犯人を引き釣りながら連れていく。軽く気絶させたから、タヒんではないだろう。
「連れていく?俺さ治安課だから。」
目の前の人がそうなす。
治安課。つまり学生治安課の事をいってるのであろう。コイツらのことか。
《学生治安課。それは、日本の犯罪率の低下を図るため全国の異能を持つ高校生を対象に試験を行い、合格したものに治安維持活動をさせる。と言う物である。》
「なるほどね。じゃあ。よろしく。」
そう言い犯人を引き渡す。そして、帰ろうとしたときにまた、声をかけられる。
「俺は、
「
俺は。名前だけ伝えると、それ以降の話しかけてくる声は全て聞かなかったことにして颯爽と走り帰るのであった。
「速かったね。ちゃんと走った?」
家に帰ると、姉さんからそう話しかけられる。
走ったと言えば走ったし、それ以外もしたからまぁ、許容範囲か。
「走ったし。」
「じゃあ、その顔の傷は、なんですか?」
慌てて顔をさわると、少しヒリヒリするところがあった。なんかで切ったんだろう。
「此方に来て。消毒するから。」
「いや、自分でやる。」
「いいから此方に来なさい。」
俺は姉さんの圧に押されて歩いていく。そして、目の前の椅子に座らせられて消毒からの絆創膏を張られるのであった。
「かぶれない?」
「かぶれないやつ。」
そう言われて立ち上がる。そして、また話しかけられる。
「明日から学校だから。怪我、しないようにね?」
俺は静かにうなずく。そして、自室へと帰るのであった。
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