閑話 買い物1

 思い立ったが吉日ということで今はスポーツ用品店に来ている。今日買うのはトレッドミル。いわゆるランニングマシンだ。それとランニングシューズとランニングウェアを数着買う予定だ。


 普段は行き当たりばったりにならないように下調べをして計画を立ててから動いているのだが今日は母さんの一声で予定が決まってしまった関係で下調べができていない。だから正直どれがいいのかとか全然分からない。


 今の僕は何も知らないど素人。ここは大人しく店員さんを頼るのが吉。つまり初めて買うトレッドミルはどれが良いか聞いてみるのがいいだr……


『すいませーん!店員さーん!ここにあるので一番高いランニングマシンはどれですか?』


 金持ちだぁ……。財力にものを言わせて雑な買い物しようとしてる人がいる。あ、僕の母親だったわ。今後長く使うなら性能が高いに越したことはないし、安いのを買ってあとから高いのが欲しくなって買い直すよりはマシか。


 となるとそれをできる財力のある人間なら合理的な考えなの……か?そもそもそんなに色々考えてるのかはわかんないけど……。もっと単純に一番高いの買っとけば大丈夫でしょ!くらいの軽さかもしれないけどね。


『あ、それでお願いします。配送先が…………はい、よろしくお願いします。』


 あ、もう買えたっぽいな。あとはウェアとランシューか。


『ランニングマシン買えたよ〜。明日届くって!』


「え?マジで?そんな早いんだ……。」


『それじゃ次ランニングウェア買いに行くよ〜。』


「動きやすければなんでもいいから僕はランシュー見てくる!」


『あ、ちょっと待って!って行っちゃったよ……。ペラペラの半袖短パン何着かとランニングシャツ?とランニングパンツ?っていうのも買っとくか……。よし、シューズコーナー行くか!』

 

一方その頃

「へぇ〜こういうシューズが流行りなんだ〜あんまり方向性は変わってないんだね。まぁ僕のお気に入りはこれなんだけどねエディレイジャパン!これ一択でしょ!スパイクはニケ派だけどね。サイズが……ないだと!?そりゃそうか。4歳児の足のサイズに対応してるわけないか……」


『一人で勝手に行っちゃダメでしょ!ってあれ?碧どうしたの?』


「欲しい靴のサイズがなかった……」


『同じメーカーのこれにしない?』


 エディダス……なんて読むんだろ。まぁお気に入りのメーカーのランシュー買えたからいいか!


「これにする!」


 あれ?そういえば僕の精神年齢、この身体に引っ張られてない?自分の言動が無意識の内に子供っぽくなってるなぁ〜とは思ってたけどやっぱりそうだよね。まぁ別に不都合はないんだけど……でもやっぱり不都合あるかも!あ、でもやっぱり不都合ないかも……。普通に脳内なら俺だった頃と同じように思考できてるし……。うん、やっぱり問題ないな。


 まぁ脳内の方も幼児化したらやばいけどまさかそんなことなるわけないしね。あれ?この発言めっちゃフラグでは!?僕もうダメかもしれないな……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る