年末に
片付けの手を止めて
ふと、
奥に仕舞いこんでいた
想い出たちを
取りだして
あの頃には辛くて
みることができなかったものに
そっと指先で触れる
ああ、そういえば……と
記憶は
痛みだったものさえも
時が切ない思慕へと変えていく
歳を重ねるとは
こういうことなのかもしれない
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