この高い塔の上に

わたしは

わたしと心を閉じ込めた

髪が長かったのは

もう、ずっと昔

誰も此処には来ない

来るすべもない

短い髪に風が通り

軽やかに揺れる

少しずつ静かに古びていく

色褪せたドレスと

窓辺のレースのカーテン


誰にも知られぬままに

塔とわたしが歳月に朽ち果てた頃

残骸から

一羽の鳥が鎮魂歌をさえずって

空へと還るだろう


🕊‎

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