act.3 ワールドトリップ篇②
銀河を
そこの保安官事務所に
「そこから馬で半日ほどの距離にある街にて、牧場主側と農場主側との間で土地を
どちらに味方すべきなのかすでにモロバレな上に、時代考証担当を
「古泉
何がガールズだと言っていても仕方がない、馬なんかには乗ったこともないが用意しないと始まらないとばかりに俺と古泉が顔を
「これ借りるわよ」
という言葉だけを残し、デスクの上に放りっぱなしになっていたお
数分後、街のどこからか
俺と古泉、二人の保安官補がいかにも
どうやらウォンテッドリストに
耳をつんざく銃撃音と立ちのぼる
ハルヒの
「安心なさい。
その言葉通りの結果となって
長門と朝比奈さんを両脇に従えたハルヒはカウンターの奥で頭を
今日ハルヒたち三人に
それはそれとして、ふん
「酒場の裏に
どこまでも
「そろそろ出発するぞ」
スウィングドアを押しのけて
「食べ終わるまで待ってくれる? あ、お代はキョン、あんたが払っといて」
俺はバッグから札束を一つ取り出すと、店を
「
一度は言ってみたかったセリフだ。まあ俺の金でもないからいくらでも気前はよくなれるってもんさ。
三人娘ののんびりした食事の後、ようやく俺たち五人は馬上の人となり指令にあった街を目指すのだった。馬の乗り方を習ったことなどないはずなのに、まるで自転車に乗るような気軽さで乗馬できていることに、もはや疑問すら持てやしない。
ところで次の街まで馬の足でどれくらいかかるのか調べてなかったが、夜までに
が、三十分ほど
それどころか、左右を流れる風景が加速すら始めた。こっちは馬をぽっくりぽっくり歩かせているだけなのに、まるでマイルチャンピオンシップ最後の一ハロンのような体感速度になっている。
ますます
街の入り口には、年老いた町長が俺たちを待っていた。待ちくたびれていた。
その思いは太陽も共有していたらしく、俺たちが街に着くや
フランネルのシャツに黒いジャケットを羽織り、
あるときは森の
「ずいぶんと
文句は段取りの悪いシナリオライターに言ってくれ。
「おぬしらは
ハルヒをメインに配役するからだ。キャスティング権を持ってるヤツが悪い。
「まあよい。話を進めるぞ」
次の
どうやら移動シーンはカットされて、いきなりこの部屋に通されたところから再開されるらしい。便利なものだ。
「ここはわしの家じゃ」と老町長。「時間が
「もともとこの地は牧草地が広がるだけの
そこからかよ。時間が惜しいんじゃなかったのか。
「キョンの言う通りね」
ハルヒはミディアムレアの多分バイソンステーキにナイフを入れなから、
「んで、あたしたちに何をして欲しいわけ? 確か誰か
町長はじろりと俺を
「お前たちの誰かに
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