act.3 ワールドトリップ篇
act.3 ワールドトリップ篇①
この街のメインストリートの
馬車の
ギンギラに
左右の店の窓からは見物人たちが
「タンブルウィード」
背後から
道路の真ん中で距離を取って向かい合い、にらみ合っている一人は、
ハルヒはテンガロンハットを
それもただの牧童ではない。ハルヒの
ここではハルヒは名うてのガンマンであり
俺は左右を見回し、そのどこからどこまでもが、TVで深夜にやっていたB級西部劇映画そのままな光景に小さく
この現状にあえてタイトルを付けるなら「
ともかく、二つの対立グループのいざこざを、代表者同士の決闘で決めようということになったのが、今の有様だった。
ハルヒの相手を務めるのは、ええと何か名乗りを上げていたのは聞いていたのだが、典型的な悪役モブな
決闘のルールは以下の通りだ。
十メートルほど距離を空けて立つ。
銃をすぐに引き
町長が十セントコインを上空に向けて指で
コインが地面に落ちた音がスタートの合図。
先に相手を
いたってシンプルな
ハルヒと賞金首が
当然、俺たちも通りの
俺は視線を背後にやった。まず目を引いたのが、
一方、長門はいつもの無表情な目を前方に向けていた。こいつの格好は地味な色の
その横で
西部劇をモチーフにした映画でも
ハルヒたち三人と行動をともにしてはいるが、今回の「SOS団」は純然たる女性三人組賞金稼ぎ団体であり、俺と古泉はなぜか行き先が同じなためにハルヒの巻き起こすアメリカ西部開拓時代におけるテンプレのような
老町長が
「そろそろ、始めてよいかの?」
どうも俺に言っているようだったので、
「いつでもいいわよー」
命のやり取りをする現場にいる当事者とは思えないほどの軽いノリだ。
相手の用心棒も「ああ」とか何とか返事をよこし、二人の間にいた町長は通りの
横にした
「では」
直後、ピンと
なぜかここまでの
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